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under 500 Ⅱ

やさしさ安定所

掲載日:2023/08/22

あなたに、頼みたいことがありまして。


そう言われてから、数日がたった。


あの時、首を素直に、縦に振ったから。


なんか、よく知らない立ち位置にいる。



今働いている会社とは、別会社。


そこの、特別相談役みたいなやつ。


そんな、初めてのやつだ。



教え方、うますぎるよね?


やさしさの、塊だわ!


そんなのを、数え切れないくらい言われてきた。


それが、評価されたらしい。



危機ある会社の相談役。


そのような位置に、抜擢された。


でも、責任感は嫌いだから。


やや怖かった。



危機ある会社。


そこが、コンサル会社に依頼した。


そのコンサル会社が、僕に依頼したということだ。



コンサル会社の、改善案。


それは、誰でも採用するということ。


先着順で。



そんなの、今まで聞いたことがない。


大胆な戦略に出た会社に、驚きしかなかった。



ランジェリーの会社。


ということもあり、女性が多かった。


募集要項に、何も出来ない人歓迎。


そう書いていた。



特殊な仕事でないと、才能が開花しない人。


そんな美女は、結構いるみたいだ。


美女だけど、仕事をクビになり続けた人。


そんな人、ばかり来た。



ひとつのことしか、一度に出来ない人。


日常生活も、ままならない人。


厳しい会社すぎて、辞めた人などなど、たくさん来た。



僕は、おじさんだ。


そして、小心者だ。


だから、優しいのが、ありのままの自分って感じだ。



自分が、物分かりがよくない人。


だから、細かく細かく教えた。


ただ、それだけのことだけだ。


自分が、厳しくされると、パニックになる人。


だから、やさしさは自然と、出てきたものだ。




たくさんの、中途採用の美女。


その美女たちに、やさしく教えた。



すると、みんなの才能が、開花した。


丁寧にやさしく。


主語や述語などを、きっちり配置して喋る。


それが大事なんだ。




みんなが、告白してきた。


美女たちに、好きになられてしまった。


強めで、ちょっと怖かった。


やさしさは、僕も求めているんだ。



この会社に来れば、やさしさで心が安定する。


そんな噂が、世間に広がった。


特に、若者の間で。



雑誌の取材も、来た。


インタビューを受けた。



後日、雑誌を見たら。


見出しに、こう書かれていた。



『やさしさ安定所 森優志』


全然、悪い気はしなかった。

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