表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/11

白霊姫と元婚約者

地道にポイントが増えているのがとても嬉しいです!本当にありがとうございます!!

「ご機嫌よう、オリビア嬢」

っ‼︎

久しぶりに白霊姫以外のちゃんとした名前で親族以外に呼ばれて一瞬もたついたがすぐに微笑む。

微笑みながら振り向くとさっきまで王とやりとりしていた女性が立っていた。確かこの方はソフィア・フラワード様。

「ご機嫌、ソフィア様」

あれ?ソフィア様って確か、第一皇子の元婚約者、つまり今日婚約者を決める人の元婚約者。挨拶したっきり黙った私を不思議そうにソフィアは見つめた後すぐに私の言いたいことがわかったらしく、頷きながら口を開いた。

「あぁ、第一王子の元婚約者の私がなんでここにいるのかって言いたいのね。実は私も不思議に思ってるのよ。まぁ、婚約者候補の権利は放棄するつもりですけどね。」

「そうなのですね。ソフィア様はなぜ婚約者をやめたのですか?…言いたくなければ全然気にしないでください」

慌ててそう付け足すとソフィア様はクスクスと笑って「隠してるわけではないの」と微笑む。ソフィア様は私の耳の近くに唇を寄せる。ふわりと甘い香水の香りが香る。

「ここだけの話ですわよ。実は、私、お慕いしているかたがいるのですわ。この場ではどなたとは申し上げられませんけど。」

そう言うとふわりと香水に負けないほどの甘い微笑みを浮かべた。

「皇子と婚約を解除してからは、その人に猛アタックさせていただきましたの。今ではその方と将来を誓い合っておりますのよ。」

…ノロケ?

先ほどまでキリリと王と会話していたように思えないほどフワフワとした雰囲気が漂っている。

「…羨ましいですわ。」

「羨ましい?オリビア様は誰かをお慕いしたことがございませんの?」

キョトンと首を傾げるソフィア様は本当に不思議そうだ。

「私、デビュタントの時点ですでにこの風貌でしたから、男性と関わることは一度もありませんでしたわ。そういえば、ソフィア様は私を見ても嗤わないのですね。」

「あら、もちろんですわ。私、人は顔で判断致しませんので。それに、あなたの心は…」

ソフィア様が言葉を続けようとした瞬間、王が口を開いた。

「今ここに残る、皆のものに伝えることがある!これから、第二の選考を行う!」

「第二の…選考?」

この選考、いくつまであるの?

「次は直接皇子と会話をしてもらう。」

はい?


「では行ってきますわね。婚約者になるつもりはありませんけど、少し話したいことがありますの。」

ソフィア様の番になり、ソフィア様は行く準備を始めた。

「話したいこと?」

「ええ、先ほど見た王子が少し、おかしかったので。」

おかしいって何がおかしいんだろう?

ふふふっと怪しい微笑みを残し、ソフィア様は行ってしまった。

「あの方が終わり次第、向こうの扉から王子の元へお向かいください。」

「わかりました。」

そう答え、少しの間待っていると後ろから声をかけられた。

「オリビア」

「ノアさん!なぜここに?」

「妹がお呼ばれして、その付き添いできたんだ。ここに残ってるってことはオリビアは最初の試験に突破したってことか?」

私はコクリとその言葉に頷く。

ノアさんもここにいるということは妹さんも、突破したということなのでしょうね。

そんなことを思っているとチラリと視界の端にソフィア様が映った。

「ソフィア様が戻ってきたわ。私、王子との会話をしに行ってきますわね。」

「精一杯頑張れ」

「ありがとうございます」

と、言っても王子の婚約者なんてなる気はさらさらないんですけどね。

満足した顔のソフィア様が戻ってきたのを確認して私は歩き出す。チラッと後ろを振り返るとソフィア様とノアさんが楽しそうに談笑してるが見えた。ノアさんの妹ってソフィア様だったのかしら?それとも思い人?

どちらにしてもわたしにはあんまり関係ないわよね。と思い直し王子の元へとむかった。

「失礼いたします」

読んでくださりありがとうございました!

感想や評価ポイントをつけてくださると嬉しいです!!


pvが100を超えました!読んでくださる皆さん、本当にありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ