表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の子は自由を求め英雄となる  作者: 午前2時
第1章「美しく優しい人」
4/15

第4話 「初めての依頼」

アイリスは登録を終えカインと共にギルドボードの前で依頼を一瞥する


「どの依頼にしましょうかね」

「まぁ、普通なら薬草採取とかの依頼なんだろうけど・・・」

「これにしましょう!」


アイリスは1枚の依頼書を手に取りカインに見せる


「ゴブリン討伐の依頼か」

「そうよ、討伐依頼数は10匹。ランクはDで少し危険かもしれないけど」

「アイリスの腕なら大丈夫だな」

「あら、過大評価されて嬉しいわね」

「ちゃんとした評価だよ、ギーラとアダグとの動き、それとさっき握手しただろ?その時手に豆があったのを感じた」


アイリスは目を丸くして少し驚いた様子だった


「きっと血のにじむような努力をしたんだね」

「まぁね、剣に関しては少し自信があるわ」


アイリスは自分の腕を軽く叩き拳を見せた


「貴方も剣を使うんでしょう?」


カインの腰に装備された2本の剣を見て言う


「まぁね、アイリスの剣には及ばないけど」

「何故、2つも装備しているの?」

「あぁ、予備さ、壊れた時剣がないと困るだろ?」

「なるほどね」

「それで依頼の場所はどこ?」


カインは依頼書を覗き込むようにして見る


「グレース領のコラム村の森よ」

「結構近いね」


グレース領はオラトリア国の南に位置する

そしてギルドもオラトリア国の南の方に位置していた


「それじゃあ必要な物を揃えて行きましょうか」


カインは頷き2人は受付カウンターの方に向かった


***


太陽が真上に輝き時刻は正午を迎えていた


「もう少しね」


カインとアイリスは腰にウエストポーチと剣を装備しコラム村の近くまで歩いてきた


「この調子だと夕方には帰れるかな」

「そうね、上手く成功するといいのだけれど」


すると突然女性の悲鳴が響き渡る


「コラム村の方よ!」


アイリスは地面を蹴りコラム村の方へ向かう

カインもそれに続き向かった


***


一人の女性が肩から血を流し家の前に倒れる


「い、いや、!!」


女性の目の前には爪の長いゴブリンが立っていた

ヨダレを垂らしながらゴブリンは女性に襲い掛かる


しかし次の瞬間


「大丈夫かしら?」


目を開けると先程のゴブリンは倒れ首が無く剣がゴブリンの魔核(まかく)を貫き灰となっていく

剣の先には青紫色の石が突き刺さっている

そして目の前には燃えるように紅い髪をなびかせる少女が手を差し伸べていた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ