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悪魔の子は自由を求め英雄となる  作者: 午前2時
第1章「美しく優しい人」
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第3話「パーティ」

「アイリス?聞いた事のねぇ名前だな」


ギーラは腰に装備した剣を抜きアイリスに突きつける


「さっきオラトリアに来たばかりだからね」

「誰だか知らねぇが俺らのことを知っててその剣を向けてきてんだろうな」

「知らないわ」


ギーラがアイリスに一太刀入れる


「あっ、ぶないわね」


アイリスは1歩下がりギーラの一太刀が空気を切る

その瞬間にアダグはアイリスの剣から逃れ腰に装備していた剣を抜き構える


「俺らはCランクのギーラとアダグだ」

「あらそう」


アイリスはつまらなそうな声で答える


「ってめぇ、殺すだけじゃ飽きたらねぇな、壊れるまで楽しく甚振ってやるよ」

「あら、Cランクの冒険者とは思えない発言ね、今のは」


ギーラとアダグは剣を握る拳を強め構える


「おいおい、マジで殺りあっちゃうよ」

「誰か止めるヤツいねーのかよ」

「無理だ、今週はギルマスとBランク以上の冒険者は緊急依頼でオラトリア郊外だ」


アイリスは剣をしまう


「止めておいた方がいいわよ」

「あ?」

「さっき近くにいた騎士さんにギルドで問題が起きそうって伝えておいたからもうすぐ騎士団が来るわよ」

「ちっ」


ギーラとアダグは剣をしまう

そのままアイリスの方へ向かって歩き出し

そしてーー


「覚えてろよ」


とだけ言い残しアイリスの横を通り過ぎギルドから出ていった


アイシャはほっと胸を撫で下ろす


「ありがとうございます、アイリスさん」

「いえいえ、私こそいきなり剣を向け喧嘩を吹っかけるような事をしたので申し訳ないです」


お互い頭を下げ合った


「大丈夫だった?えーとっ」

「カインだ、助かったよアイリスありがとう」

「災難だったわね、カイン」


アイリスとカインは握手する


「まぁ、こんな日もあるさ」

「・・どんな日よ・・」


アイリスは小さく溜息を吐く


「貴方、今日冒険者になったの?」

「ああ」

「なら私と一緒ね」


そう言ってアイリスはアイシャに冒険者ギルドの登録を願い出た


「貴方これからどうするの?」

「何か1つ依頼を受けようかと思っている」

「そうなの・・なら一緒にパーティ組まない?」

「パーティ?」

「そうよ、新人同士仲良くやりましょう」


アイリスは手のひらをカインに向け握手を求める


「・・・わかった、よろしく頼む」


カインはアイリスの手を握る


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