君はだれ...?
はじめまして!
笑心といいます。
初めて小説を書きました。なのでおかしいところがいくつかあるかと思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
次の春が来るまでに、君に伝えることがある。
春樹side
楽しそうな笑い声。優しく暖かな風。ピンク色に染まった美しい世界。あの時と変わらない気持ち。
ここに、いるんだ.....
日菜side
すこし焦げたパンの匂い。風に舞い散る桜たち。心に引っかかっているなにか。いつもと変わらない世界。
「おーはよっ!」
「うひゃぁ!!!」
来た。来ると思った。だけど身構えが遅かった。日菜は水筒を駅の冷たい床に落とす。
「日菜〜どーしたのー?」
さっきの声の主、優乃だ。
何事もなかったかのようににやにやしながら近づいてくる。
「も〜 優乃〜!びっくりするじゃん〜!!」
まだドキドキしている胸をおさえ、優乃を軽く叩く。昨日のドラマの話をしながら電車を待ち、5分後に駅に滑り込んできた満員電車に乗る。いつもと変わらない景色。
来宮日菜は今年で高校2年生になったばかりで、
西島優乃とは3才からずっと一緒の幼なじみだ。
クラスも一緒で、日菜は毎日を楽しく過ごしている。
チャイムと同時に先生が教室に入ってきた。
「転校生を紹介します」
先生の一言で周りがざわめきだす。前の扉からうつむき加減の男の子が現れた。
女子はそわそわしだし、男子は女じゃないのか、という顔をしている。
「桐原春樹です。」
男の子が簡単に自己紹介した。
その名前を聞いた瞬間、日菜の頭の中で忘れていた記憶の破片が渦をまいた。
泣いている私。小さく震えている小さな背中をさする男の子。
-泣かないで。きっとまた会えるから。
-ほんとに?
-ほんとだよ。やくそくね___
-うん....!
笑顔になる私と男の子。手を繋いで夕暮れの道を歩いてく。
あの男の子は誰...?
日菜は春樹をじっと見つめるが、何も思い出せない。視線に気づいたのか、春樹と目があった。日菜はびっくりして、ぱっと視線を机に移す。
春樹春樹春樹...
うつむいたまま名前を頭の中で繰り返すが、やっぱり何も分からないままだ。
ま、気のせいだよね...。日菜は自分にそう言い聞かせた。でもやっぱり気になる。
知ってるかもしれない。でもわからない。
君は、誰...?
To Be Continued
ここまでよんでいただきありがとうございます!
次回では日菜と春樹が少し仲良くなります。
もっと長文が書けるように頑張ります!
次もぜひよろしくお願いします!◡̈*♪