第8章:十二魔将(後編)
はい、どーも。作者です。この章は十二魔将達の紹介みたいになっております。他の章に比べて短いですが、そこは気にせずに読んでください!
前章で十二魔将を呼び寄せたと書いたが、ここで簡単に十二魔将陣営の紹介をしておこう。
まず、リーダー格のウエーデルン、60歳。
さしずめ神話に出て来るオーディンの様な魔物である。
ちなみに一番年上なのに、腕相撲は一番強いらしい。
背中に象の様な大きさの剣、兜銅賦剣を携えている。重さは謎だが、その切れ味はコンクリの板を一度に10枚、綺麗に真っ二つにできるらしい。それから繰り出される、駕歟麼龕龍鳳剣は、辺りに何も残らないという。さらにそれがどんな技かも全くの謎である。
続いてスピードキングの異名を誇る、スピンドル、38歳。コイツだけ既婚者で、速さだけなら十二魔将一である。スピードを活かした、礎鈎秦術龍覇麼難瀬鋳拳は、的確に敵の死孔を突き刺し、敵を死の淵へと追いやるという。
又、彼には強力な五人の部下も居るらしい。
一際巨体の存在は、デリンジャ、46歳。好きな食べ物はやっぱりカレー。よく作ってはよく食べている。しかしながら、そんな不摂生から作られた巨体の割には素早い動きを誇る。物理攻撃は彼の分厚い脂肪に全て緩衝される。ブロックに関しては十二魔将一だ。
エルフに似た十二魔将のスナイパーは、サミュエル、28歳。無類の酒好きである。彼の正確無比な弓捌きは、さながらウィリアム・テルを彷彿とさせる。彼の弓、拉等場蔚緒鵡愚拉媚手靉にはある能力が携わっているらしい。ちなみにコイツは後で結構重要な役割を背負うこととなる。
デリンジャとは対照的な、一際小柄な奴はラグナシア、24歳。コイツも結構酒好きだ。風貌はドラゴン●ールに出て来るサイバ●マン辺りを想像して欲しい。小柄な体から繰り出される、讖蠡鑁蔬齲拳には、敵の能力を一時的に封じる効果があるらしい。
無口で、常に何か考えてる様な表情をしている奴はガドリニウム、年齢不詳。一応男だが喋り方は気をつけないとオネエMANズと間違える方も結構いるらしいが、魑魅魍魎を操る事が出来るという噂もあり、十二魔将No.2の実力を誇るとも言われている。
どこかの魔法使いの様な奴は、マリ・クレール、45歳。魔界の大魔導師で、様々な呪文を繰り出す上に、打ち消す能力もあるらしい。特に彼の得意呪文、弟鬚髢邇彜黼蠡覩覦慕鶩には、ある深い秘密が隠されている。その秘密はまた後でのお楽しみである。
十二魔将の紅一点は、ミクスチャー、26歳。イケメン探しに余念がない。実際戦う姿は誰も見たことがなく、何で十二魔将にいるのか疑問視もされている。しかしながらその能力は未知数である。
いつもどこにいるのかわからないのはラングラー、40歳。霧の様に実体を隠し、集合の時に気付かない奴もいるくらい、気配を消す事が出来るらしい。しかしそのメカニズムは未だ謎に包まれている。
一人だけ人間の様な格好をしているのは、名うてのスナイパーアナハイム、年齢不詳。魔界と契約を結んだらしく、右腕には刻印が成されている。僅か三ヶ月で十二魔将となっただけあり、その実力と前歴は折り紙付きだが、滅多に喋らない。銃には、簪巍瞽囎鐶櫑覦靉儺驪と彫られていて、自由に弾を操れるという。
もう二人は必ずコンビで登場する。コンビ名は
「ザ・タラソテラピー」。二人の息のあった攻撃はある意味驚異である。しかし、普段は酷く仲が悪いようだ。
「とまあ、こんな感じやな。」
と奴は物思いに浸りながら一息に喋り切ったようだった。
あれ?じゃあ、さっきの説明は何?お前がしてたとか?それなら早く教えろよ!マジKYだろ!情報がなきゃ無理だって、そんな強敵!
「え?またなんか言うことがあるんか?物好きな奴やなあ。」
奴はため息をついてから、やれやれと言った感じだった。
「は?物好きだと?元々そんだけの情報を持ってたんだろ?それなら何でもっと早く教えてくれなかったんだよ!」
俺は奴を問い詰めた。
「え?何でと言われたところで何と言うたらよいか・・・。確か、ワイが作られたばかりの時に、そないなことを言うとったような気がしたんや。」
奴がそれっぽいことを言って言い逃れようとしているのが、俺にはすぐに分かった。
「え〜?何でそんなに詳しく知ってるのかな?しかも生まれた時のことを・・・ねえ?」
俺は少し遠回しに言ってみた。
「そりゃ〜、ワイがちょっと情報を付け足し・・・あ!」
やっぱりだった。何となく予想はしていたが、こうも簡単にひっかかるとは・・・。
しかしながら俺は思いもしなかった。その十二魔将が俺と戦いに来るなんて・・・。
「これより、地球にいる我等の仲間の支援へと出発する。」
「わかった。必ず帰還しろよ。」
「承知しております。」
はてさて、この謎の集団とは一体!
To be continued・・・




