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第6章:強敵

前章で、カプセルの出所を掴んだ俺だったが、一番近い仲間の奴が地球から6700億光年も離れたところにしかいないことが発覚し、途方に暮れていたのだった。










朝になった。というかなってしまった。結局俺はいつもの様に宿題をこなすのに時間がかかってしまい、朝になってしまった。しかもまた寝れずに。ああ、もう泣きたい。




「あ、そうそう。昨日言い忘れたけどな、あんたが使ったチカラは、焔、イフリートのチカラや。」

俺が学校に行こうと制服に着替えているときに突然糞箱の野郎が言い出した。

「イフリートって、あの神話に出て来る炎の魔神?」

俺はすかさず聞き返した。

「そや。他にも沢山の魔物又は魔神がおるけど、1個だけ、金色のカプセルが入っとるけど、何があっても絶対に飲んじゃあかんで。命落とすからな。それから二個同時もあかんで。それもそれでいろいろと危険やからな。それから、もし解除したかったら、別に入っとる白いカプセルを飲むんやで。説明はこんなところや。解ったか?」

いや、話し長いよ。よ〜く解ったけど長いよ。へたすりゃ遅刻するじゃねえかよ。とにかく、あの糞箱が言ったことを簡単にまとめると・・・。

1:金色のカプセルは飲むべからず

2:二個同時に飲むべからず

3:解除したかったら、白いカプセルを飲むべし


簡単にまとめるとこんな所である。結構めんどくさいな〜、これ。けれどもこれを守っておかないと、冗談一切抜きで死ぬからな。


「わかった。それじゃあ今から学校に行ってくるね。」


とか言いながら俺はいつもの様に、学校に向かった。















「おい、寝るなぁ!」


スコーン!ビシッ!ビシッ!ビシッ!


俺の担任の必殺、黒板消し投げからのチョーク三連星発動によって、俺は授業中に起こされた。このハゲめ、カプセル使ってぶっ殺すぞ。お前なぞ、一瞬で消し去れる・・・




「ほお、その目はまだ反抗する気と見えるな。起きろと言っただけだろがぁ!」



ゴシャッ!



「いってぇ!」


今度は担任の鉄拳制裁だ。うわ〜、超いい音したよ。流石に目が覚めた。しかしそれにしても日に日に痛くなってる気が・・・

「罰として、今日居残って教室掃除をしてもらう!わかったな!」

「はい・・・。」

ここで逆らっても無意味なので、俺は素直に従うことにした。









カンカンカンカン・・・


暗い校舎に、俺が階段を駆け上がる音が響き渡る。


部活終了後、俺は渋々教室に戻ることにしたのだった。これはやらざるを得ない。今日は課題がいつもよりは少ないのだけが、俺の唯一の助け船だが、あの糞箱の野郎を遅くまで残しとく訳にはいかない。

早速箒を取り出して、少しずつ掃除を始めた。




なんだかんだ言ってよく居残り掃除をするけれども、今日はいつになくゴミが多い気がする。あいつら、ちったあ教室を綺麗に使え・・・




ガッシャーン!

ガラスの勢いよく割れる音と共に、何やらカラスの頭で、ライオンのような腕を持ち、大きな羽の生えた赤い悪魔みたいなのが現れた。

「ゲッヘッヘッ。わたしの名前はミラコスタ。我らが大王、ガラクトス様の命により、貴様を始末しにきた。」


うっわ。この前より明らかに強そうだ。っていうか、いかにも強そうなオーラが出まくってるよ。


でも、そんなの冗談じゃない。俺は早く帰って、大量の課題と格闘しなけりゃならんのだ。こんな所で時間を食っている場合では確実にない。やるしかない!やってさっさと葬り去ってやる!


俺は素早くカプセルの箱を開けて、今度は青いカプセルを口に放り込んだ。体にこの前の様にエネルギーがほとばしった。


カッ!


すると、俺の体の周りには、なんか、冷気のバリアっぽいものができていた。しかも、足が宙に浮いている!何これ、舞●術?


舞●術とは、ドラゴン●ールZに出て来る、空中に浮く術だ。ちなみにメカニズムは全くもって知らない。



なんてボケてる場合ではなかった。ミラコスタとか言う奴は、素早く俺の懐に潜り込むと、


シュオッ!


と右の鉤爪を振って来た。


ブワッ!


俺は素早く飛び上がって、とりあえず校舎の外へおびき出した。相手も翼でバッサバッサと飛んでいる。

「ほぉ、流石はイフリートの力を使い熟しただけの事はある。ここまで簡単にシヴァの力を使いこなすとは。敵ながら見事だ。」

いや、誉められても全然嬉しくないから。むしろ有難迷惑だから。

「しかし、わたしもこんな所で遊んでいるわけにはいかん。早々にケリをつけさせてもらうぞ!」


と言い切るや否や、敵は猛スピードで突進してきた。速い。避けるのが精一杯だ。とにかく俺は必死で避け回るしかなかった。




「どうした!その程度か?ならば、こちらからいくぞ!」

敵はこう言い放つと、敵の周りに、無数の羽が、集まって来た。

「フェザー・スターダスト!」


シュババババババババババッ!



物凄いスピードで、無数の羽が俺めがけて発射された。俺はとにかく、両手を前に出した。すると、


パキパキパキパキ・・・。


カキキキキキキキキキキィン!


瞬く間に氷の壁が出来て、羽を全て撃ち落とした。自分でもびっくりだ。


しかし、ここで反撃しないと意味がない。俺は素早く右手を前に出して、とにかく振ってみた。すると、


シュババババババババババッ!


さっきのフェザー何とかばりの無数の氷柱が、ミラコスタ目掛けて飛んでいくではないか!これなら勝てる!


しかし、その考えは甘かった。もちろん、敵さんもひらりと身をかわし、素早く爪を振るった。


ズドオッ!

「がはあっ!?」


俺は避けそこなって、50メートル位後ろに吹っ飛ばされてしまった。


あの野郎、殺す気か?まあ、殺しには来てるか。しかし、とりあえず何とかせねば。

俺はとにかく腕を振るい、冷気の波を飛ばし、氷の柱を飛ばす。敵は避け切れなくなり、冷気が


シュパッ!


と奴の羽を掠めた。すると、


パキパキパキパキ!


その傷口からみるみる凍り始めたではないか!

「グオオアアアアア!う、お前、なかなかやるな。ならば、わたしも最大の技を出すしかないな。いくぞ!」


いやいや、出さなくていいから、大技。さっきのフェザー何とかで十分だから。

とか言っている間に、敵の周りには、無数の羽はおろか、激しい電気まで帯びている!それはやばいだろ!

「サンダー・ブレイク!」


バチバチバチバチバチッ!



物凄い音を立てて突っ込んで来た。かわせない!


とりあえず何か出せばイケるかもと、やれるだけ手を振るった。すると、俺の目の前に、なんかでかい氷の龍が出てきた!ここにきてよくやった俺!


ガッキーン!

綺麗な金属音がしたかと思うと、敵はそれを受け止めようとしている!おい!それ防がれたら勝てないって、俺!


しかし、それは無理だった。と思ったら、


シュオッ!


なんと敵はそれを受け流している!しかし、


パキパキパキパキパキパキパキパキ!


それでも敵は腕が完全に凍ってしまった。ざまあみろ!


「グ、グオオアアアアア!グ、ウ、ちっ、強いな。また今度、勝負しようでは・・・ないか。」



とミラコスタは言い残し、

フッ。

とどこかへ消え去った。






しかしながら段々と敵の強さと強大さがわかった気がした俺なのでしたー(某ナレーション風)



果たして新たなる敵は、どんな奴が待ち受けているのか!?

To be continued...

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