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第5章:孤独

前章で俺はなんか勢いで、突然現れたショッ●ーみたいな戦闘員五匹を、カプセルを飲んで見事に撃退することに成功したのだった。










「ガラクトス様!戦闘員No.003・004・005・006・007の消滅を確認しました!」

「何!?あの戦闘員達がそんな簡単にやられたのか?」

「はっ、どうやらその様です!」

「どうやらなどという憶測はいらん!」

「はっ!申し訳ございません!」

「まあよい。データの方は出来上がったのか?」

「はっ!調書によりますと、どうやら焔のチカラを使ったと思われます!」

「何だと!あれを、あのカプセルを地球人ごときが使いこなしたというのか?」

「はっ!詳しい調査はまだできておりませんが、一度目で火柱を発動させていることもありますので、おそらくかなりの実力を兼ね備えていると思われます!」

「おそらくは余計じゃ!」

「はっ!申し訳ございません!」

「しかし力任せとはいえ、火柱を出しているのだから、かなりの大物になるのは目に見えておる。早急に始末せねば・・・。そちらは調査を続けろ!絶対に手掛かりを探し出せ!」

「了解しました!」





















「だ〜か〜ら〜!出たんだって!『イー!』とかいうショッ●ーみたいな奴!」

その頃俺はあの糞箱に必死で昨日起きた状況を説明していた。しかし、奴は全く解ってくれてないみたいだ。

「お前、自分の組織だろ?ちょっとくらい情報持ってねえのかよ!」

俺はさらに問い詰めた。

「そんな奴ら、わいは知りまへん。よっぽど阿呆なコスプレ集団とちゃいまっか?」

うわ、こいつ、シラきり始めたよ。どう見たって無関係を装ってるよ。関係があるって誰がどう見てもバレバレだよ。馬鹿だろこいつ。俺は思わず少し笑みがこぼれた。



「吐けぇ!吐かんと、お前の命がどうなっても知らんぞ?」

こうなったら、脅迫作戦だ。確実に落としてやる。右手にはカプセルも用意してある。俺はカプセルを取り出して飲もうとした。

「わかった。解りました。喋ります、全部。だからそれだけは堪忍してくれや。」



・・・案外簡単に落とせた。俺は心の中でガッツポーズ!ハハハ、ちょろいもんだぜ。



「仕方ない。よく聞いとくれや。そのカプセルは、我等が親分、ガラクトス様がお造りになられたもんや。んでもってそのカプセルの中には、わてらの組織が誇る、特殊技術で加工した色々な魔物の細胞が閉じ込められていてな、色々な色に合わせて、一時的にやけど魔物の力を借りられるって訳や。」


はあ?魔物?何言ってんだよ。遂にイカレタよこいつ。魔物なんていないって事位、近所のガキどもでも知ってるぜ。俺はコイツに対して疑惑の念を持った。


「あんた、嘘やと思うとるやろ。わいが嘘つくとでも思うとるんか?」

当たり前だろ。口の軽い奴は基本嘘つきに決まってるんだよ。現に俺はそれを何度も経験してんだよ。

よくある例を挙げると、友達に自分の好きな子をこっそり打ち明けたら、次の日にはもうクラス中に広がってたとかは経験した人はいるだろう。案外いるらしいぜ。皆も気をつけてね!



「信じてぇな。もうちょい信じてぇな。お願いやからなあ。」

ばーか。誰が信じられるか。

「信じるも信じないのもあんたの勝手やけど、わいみたいなのが他にも103624つ存在するんやで。」

俺は一瞬耳を疑った。

「はあ?じゃあ、地球上にまだそんなにあるってのか?」

「いんにゃ、全宇宙。」


俺はまた一瞬耳を疑った。

「全宇宙?じゃあ宇宙戦争?これ。聖●士星矢みたいな風になってない、この展開。」



聖●士星矢については自分で調べてほしい。



「じゃあ、他にはどの辺りにあるんだよ。」

俺は奴に更に畳み掛けた。


「いやー、それは悪いんやけど、そこまではわいも解らんねん。」

いやいや知っとけよ。1番肝心な所じゃねーか。そうでもしないと、あんなウザったらしいくらいめんどくさい連中とたった一人で戦わなきゃならねぇじゃねーかよ。どう考えたって無理だって。



「そうだ。お前、発信機能位付いてるだろ。それを使って、1番近い奴と連絡を取る!」

俺はふと思い付いて、奴に聞いてみた。


「まあ、そのくらいなら可能やけど、どこって出ても知らんで?」


「それは百も承知だぜ!」

俺はそう言うと、奴から発信機を取り出して、管制局なるところに連絡を取ってみることにした。




ピリピリピリピリピリピリピリピリピリピリ・・・・・



なかなか通じない。ひょっとして壊れてるのか?




P!

通じた!


「ハイ、コチラハコントロールセンターデス。何カ御用デスカ?」

「あっ、すみません。No.102635です。俺の一番近くにいる箱を教えてほしいんだ。」

「カシコマリマシタ。シバシオ待チクダサイ。」



しばらくしてさっきの人がでてきた。


「オ待タセ致シマシタ。No.96235、フランドル星ニヒトツ、存在シテイマス。」

はあ?フランドルって昔のオランダの名称だぞ。それも600年も昔の奴。

「それって・・・何処に?」

「ハイ。大体地球カラ6700億光年ノトコロニアルヨウデス。」

え?ということは俺、完全に孤立無援?じゃあこれどうしろって?俺この状況で一人で戦わなきゃならんとでも言いたいのか?

うっわ。終わったわ。俺の命は自明の真理で終わったわ。







「ガラクトス様!如何なさいましょうか・・・。」

「仕方ない。戦闘員LEVEL5を送れ!」

「れ、LEVEL5ですか!?地球人ごときにいきなりそんな強力な戦闘員を送る必要は・・・。」

「口答えは許さぬぞ!」

「はっ!申し訳ございません!」

「構わんのだ。多少大物を送って、早急に始末せねばならんからなぁ。早急に送るのだ!失敗は許さぬぞ!」

「はっ!了解しました!」



「フハ、フハハハハハハハハ!」

果たしてこれからの戦いやいかに!?

To be continued...

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