表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/80

第10章:悪魔

前章でブラッド・オニキスとか言う組織から送られてきたタレーランさんと出会った。そしてカプセルの強化もしてもらったのだった。んでもって学校に遅刻しそうになっている所からこの章が始まる。









キーンコー・・・

「はい、セーフ!」

ズザザー!

俺は教室に全力で滑り込んだ。恥を忍んでのヘッドスライディングまでした。教室中から笑いが聞こえた。くそ〜!笑いたきゃ笑いやがれ!今の俺にはそんなの関係ねぇ!


とにかく俺は顔を上げた。すると、目の前に鬼の形相をした担任が立っていた。ヤバイ!後ろに何か悍ましいモノが見える!ゴゴゴって音も聞こえ・・・

「おぉい、なぁにがセーフじゃ、ボケェ!」

スパーン!

担任の七ツ道具の一つ、定規の強烈な一発が俺の額に決まった。鮮やかな一発だ。教室からどよめきと、喝采が起きた。おい!俺も一応このクラスの一員だぞ!相手教師だぞ!しかも照れるなよ、お前もよ!


「さあ、今日も教室掃除だなぁ。」

担任が満面の笑みをもって言った。

「も」って付けるなよ。せめて

「は」にしろよ。


何はともあれ、いつものように朝のSHRが始まった。




「はい、それじゃあ今日は転校生を紹介するぞ。」

はぁ?何故にこの田舎に転校生が来るんだよ。物好きな奴がいるもんだなぁ。

とか言いつつクラスの連中を見渡すと、男も女もテンションが上がりまくっている。まあ、男は別の意味でだろうが・・・。



ガララッ。

教室のかったい扉を開けて入って来たのは、超がつくくらいの美人だった!やべえ、目が眩むよ〜!こんなん来るんだったら俺、絶対遅刻しないようにしよ!



周りを見渡すと、男どもは拍手喝采、テンション上がりまくりの大盛り上がりである。おいおい、そんなに盛り上がらなくてもいいだろうよ。

「さあ、自己紹介をして貰おうかなぁ。」

おい、担任!鼻の下が延びてるぞ!このエロ親父め!

「唐沢夏紀、以上。」

「え、好きな食べ物とかは?」

「特にありません。」


うっわ〜。愛想0だよ。完全に沢尻●リカ気取りだよ。しかも、担任にガン付けてるよ。早くも一触即発の雰囲気全開だよ。こりゃやべえよ。

「はい、じゃあ、あそこの端の席に座ってくれ。」

あれ?なんだか態度が違うよぉ?こんなこと俺がしたら、教室はおろか、廊下掃除まで任命されちまうんだけどなぁ。しかも、あいつが指差してるとこ、俺の隣じゃねぇかよ。やだよ。こんなキャラの濃い奴。勘弁してくれよ。


「よろしく。」

彼女は無表情で会釈した。

おい、会話それだけ?無理だって、俺この空気。なんか周りから冷たい視線がビシバシ飛んで来るんだけど・・・。特に男から。






「なあなあ、君、夏紀ちゃんだっけ。今日放課後どっか行かない?」

うっわ。早速滝口が絡んでるよ。はえぇよ。

滝口渉(わたる)、こいつは恐怖の女たらしだ。

成績はまあ、中の上位だが、女癖はあの担任に負けず劣らず悪い。

恐らくこの学年の約八割のかわいこちゃんは、こいつの毒牙にかかっているとどっかで聞いた気がする。確か・・・ああそうだ。女子がなんか言ってるのが隣から筒抜けだったんだ。俺は凄まじく影が薄いから、盗み聞きしても気付かれない。これが悲しい男の性よのぉ(男の皆は女性の会話は盗み聞きするなよ!)













「なぁんだよ、そんなしけた顔しやがってよぉ。」

俺の腐れ縁そのニ、中濱が俺の目の前に座った。


中濱は、この学校の成績ビリ者だ。つまり俺の下だ。なかなか部活は強いのだが、勉強はからっきしである。だから、テストの時にはいつもこいつと悪あがきをして、撃沈する。この半年はそんな感じだ。


「そりゃぁ、しけた顔にもなるだろうよ。」

俺は弁当箱の卵焼きをつまんで、口に放り込む。

「なんでだよ。隣にあんなかわいこちゃんがいて、興奮しないのかよ。」

中濱も生姜焼きをご飯と一緒に掻き込む。彼の家は、小さい中華料理屋だ。物凄い弁当も旨そうだ。に比べておれは・・・。質素だ。この上なく質素だ。卵焼きと、ご飯と、ひじきと、肉と・・・そのくらいだ。ちょっと泣けてくる。

「興奮も何もねぇよ。むしろ周りの視線が痛すぎるよ。」

俺は正直に言った。

「そうかぁ。そりゃぁ狙うもんなぁ。滝口を筆頭に。」

そう中濱がいうと、俺達は二人で爆笑した。なんだかこういうのも悪くないよなぁ。ああ、なんか楽しいわぁ。






なんて言ってられなかった。あのエロ担任の命令に従わないと、最悪留年も有り得るからな。早いとこやっちまおう!



俺は昼飯を胃に向かって一気にぶち込み、早く掃除が出来るようにセットした。今日はなんか早く学校が終わるらしい。


キーンコーン・・・

ダッダッダッ!

俺は物凄いスピードで雑巾をかけた。なんかどっかで雑巾がけのスピードコンテストやってるらしいけど、今なら勝てる気がするぜ・・・。なんて言ってる場合じゃない。早く帰ろうっと!



「ただい・・・ごばぁ!」

いきなりの右ストレートはねぇよと思ってたら、タレーランさんだった。

「あんた、遅すぎるわよ!一体どこをほっつき歩いてたわけ?」

彼女は結構怒っていたようだった。

「いや、これでも早いんですけど・・・。」

俺は当惑して、しどろもどろになりながら答えた。

「どこがよ!」

まだ彼女の怒りは収まってないらしい。

「いや、簡単に説明するとですね、一応学生ですから、普段は確実に遅いですよ。」

「そこが問題じゃなーい!」

ニ発目が飛んで来た。俺はそれをかろうじてかわす。

「なあにしてるんすか!危ないじゃな・・・」

しかしながらよくよく臭いを嗅ぐと、無茶苦茶酒臭い。

嫌な予感がした。俺は台所ヘ走った。すると、親父のお気に入りの焼酎が空になっている。ヤバイ!こいつあれを飲みやがったな!


俺は酔っ払いには絡まない主義だ。さっさと部屋へと戻ろうとすると・・・


テテテテッテッテ〜!


どこからともなくドラク●のレベルアップ音が聞こえる。誰だよこんな音使ってるやつ!


タレーランさんだった。予想外だった。よくみると、なんか緊急要請がかかっている。

「今から三分後に、十二魔将が到着する模様。至急戦闘体勢に入れ!」

いや早くね?何この緊急イベント。いきなり過ぎるぞ!けれどもこの人は使い物になりそうもないしなぁ。


タレーランさんは酔い潰れて熟睡している。そんな彼女を無視して俺は家を飛び出した。




はてさて、初めて対峙する十二魔将の実力とはいかに!

To be continued...

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ