僕がみたそれは
無駄に急展開です。
学園生活を過ごして約1か月が経ち、僕たちはこの学園にも慣れてきた。左隣りに座っている
椎名勇気
最近はずっと仲良くしてもらっている。とまぁ学園に慣れてきたのはいいのだけれど…最初の壁、中間考査が近づいてきた。
え?桐谷さんとは仲良くなれたかって?
キカナイデホシイカナ
でも絶兄のほうは仲がよさそうなんだよね、羨ましい…。
「なぁ、一夜。」
と不意に勇気が話しかけてきた。
「何?」
「お前ってなんで絶のこと絶兄なんて呼んでるんだ?双子だろ?」
…あれ、確かになんでだろう。友達に言われて気づくだなんて。少し考えても理由が浮かばなかったので適当な返事をすることにした。
「なんかさ…呼びやすいじゃん?」
「そ、そうか?まぁ別にいいんだけどさ。それよりテスト大丈夫か?」
いきなり変なこときいてきたとおもったら今度はテストの話…もっと楽しい話をしようよ…
「そ、そんなことはどうでもいいんだよ!だから…」
「一夜君、勉強はしっかりしないとダメだよ?」
また不意に声がきこえたとおもったら今度は桐谷さんの声だった。
え?ってかなんで桐谷さんが?別にいてもおかしくはないんだけど…
「ねぇ、きいてるの!?」
「う、うわぁ!!」
顔を近づけてきたのでおもわずのけぞってしまった。すると絶兄が教室の隅でこちらをみて笑っていた。絶兄のしわざか…
「あのさ、よければ私が勉強を教えようか?私も頭いいわけじゃないけどね。」
は………い………?これも絶兄のしわざ?ナニコレ。それになんか自己紹介のときと雰囲気が…
「おいおいまじかよ。俺もいい?一夜ももちろんやるから。あ、勉強するところは俺の家でいいから。」
勇気はやる気あるみたいだけど僕は頭がパニック状態で…って、勝手に決められた?
「まって、僕は…」
「わかったよ。じゃあ放課後にいくね。あと米脇さんもつれていくからそこのところよろしくね!」
「ういっす。」
さえぎられたよ、僕の発言。はぁ、どうしてこうなる。ラッキーなんだけどさ。僕ってヘタレだな。
放課後。
絶兄は僕から逃げるように消えていた。勇気の家を知らないのでそのまま勇気の家に向かうことにした。
「一夜って桐谷さん好きなの?」
「は、はぁあああああ!?」
いきなりだった。
「いや、みててそうおもったんだけど違うのか?」
ななななななななななな。そんなにみててわかりやすいのか?いや、特に好きって感情持ってるわけじゃなくて、単に話してみたいだけというか…あれ、これも好きに入るのかな。
「おい!一夜!」
ドンッといきなり体当たりされて、突き飛ばされた。
「おい!いた……え?」
なんだ?この光景。デジャヴを感じる。目の前にはトラックとそれに引かれた血まみれのゆう…き?
「に、兄さん?」
最初に口からでた言葉は、なぜか兄さんだった。
「うわああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!」
叫ぶしかなかった。
閲覧ありがとうございます。
短編小説にしようとおもっているので、細かいところはとばしとばしにかいたりしてます。