表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/40

4/28 午前

「ああ、くそねみぃ」 

「おーいジェフ!置いてくぞー」

「今行くから置いてかないでー」


昨日またトランプをして夜更かししたせいでいつにもまして不機嫌なジェフリー、それを、呼ぶゲイン。


「今日は何かな?」

朝ごはんが楽しみでわくわくしているトム。これでも四人の中で一番頭が良い。ただそれは単純な記憶力の話で知力は朱雀の方が高い。


「僕はオムライスが良いな。」

大好物がオムライスの朱雀はひたすらに毎日それを推している、もっとも基本的に昼はそれを食べているのだが。


「俺は何でも良い…全人類が滅びれば…」

「ハハッまた始まったよ。ジェフのネガティブ、昼ごろにはキャハみたいになるのに。」

「なんだよそれ」

「「「ハハハハハッ」」」


四人は食堂へと入る。そこには珍しく卵とトマトの匂いのみが充満していた。


「もしかして!これは!」

「うわ、マジか。」

「本当にマジか。」

「まぁ、たまにはいいんじゃない?」


毎食の見本が置かれている場所にはオムライスが鎮座していた。


「っしゃあ!時代到来!ふぉおお!」

「落ち着け。ジェフみたいになってんぞ?」

「なんだよ俺みたいって!!」

「「「ハハハハッ」」」


意識が半分しか覚醒していないジェフをゲインがいじるのが毎朝の恒例になっていた。


「んふふふ!いっただっきまーす!」


いつもに増して笑顔で食べ始める朱雀。それを見て自然と三人も笑顔になる。


「あー普通に旨い!」

「なんだよっ普通って!食べたかったんじゃないのかよ!」


意外な朱雀の発言にゲインが突っ込む。四人の中で一番まともなことを喋る。一番変なことをしゃべるのはもちろんジェフリーだ。


「いや、期待通りってこと?」

「ああ、なるほど。」

「あ、ホントだ普通にうまい。」

トムも同じようなことを言う。


「あ、マジだ。うまい。」

ジェフリーも同じような感想を言う。


「今日は朝から実習かーせっかくのオムライスだったのに疲れちゃうなー」

「うわ、吐いたらどうしよ。」

「安心して、トム。ジェフが吸ってくれるよ。」

「なわけねーだろ!」


四人は食べ終わると食器を返して校舎へと歩き出す。いつも通りの朝だ。


「あ!桜散りきったね。」

「あーホントだ。昨日はまだ花びら合ったのにね。」


この世界にも桜は存在する。気候の関係で四月の末から五月の初めには散りきる。


「あ!おはよう!エル!」


角を曲がろうと十字路に差し掛かると正面にエルが居た。


「おはよう!スザク!」


それを見てゲインとジェフリーが茶化す


「ハァ〜朝から嫁と熱いねぇ〜」

「ホントホント、羨ましいぜ。」

「うっせーな。そんなんじゃねーよ!」

「でも幼なじみなんだろ?」


朱雀は便利上エレーナの幼なじみという設定になっている。


「ん、あ、まあそうだけど?」

「これは確定だな?なあ?トム?」

「え、俺か?俺は別に良いと思うぞ。」


一人茶化しにかからなかったトムまで振られる。だが彼はそれとなく流す。がしかしそれすらも朱雀にはダメージを与えていた。


「もう!知らない!」


そう言うと朱雀は全速力でみんなを置いて校舎まで駆け抜けていった。


「単純なやつ。」

「ホントそうだよな。」

「まぁ、それがあいつの良いところだったり無かったりな。」

「いや、ねーだろ。」

「「ハハハッ」」


良いことをいっても良いことに聞こえない、それがジェフリーの魅力でもある。それは主にゲインの突っ込みのせいだが。


場所は変わり二組の教室。そこにはまだ誰も来ていなかった。それはひとえにスザクが全力疾走したことによる。


「先輩!なにニヤニヤしてるんですか!」

「って!おまえ!どうやって出てきた!」

「上級悪魔じのだがら簡単なのです。」


そう言うと無い胸をはる。これも朱雀の趣味だ。


「つうか、他の奴らが来る前に帰れ。アホ。」

「アホってなんですか!アホって!」

「いや、割とマジで、ほら足音聞こえてきた!」


複数の足音が聞こえる。おそらく途中で追い抜いた生徒がやってきたのだろう。


「おい!マジで!」

「ハァ、先輩はワガママですね。放課後にパフェで許してあげますよ。」


そう言うとルーは姿を消していった。それと同時に教室の扉が開く。


「あれ、スザク君、一体どうしたの?」

「ああ、アリスか。別に何でも無いぞ。」

「なら、良いんだけど。」


朱雀が席に着くと同時にアリスも席に着く。


「あ、ねぇ、ところでスザク君。お兄ちゃんが言ってたよ。本当に入ってくれないのかって。」

「ああ、悪い。他の部に入っちゃったからな、今度大会もあるし。抜けるわけには行かないんだ。」

「了解。お兄ちゃんにも伝えとくね。」

「せっかくのお誘い断って済まないって伝えといてくれ。」

「ええ。」


アリスの言葉の終わる頃、教室のドアが再びあく。


「おっ、今度は浮気かよ?」

「わースザクってば!プレイボーイ!」

「殺す!!!!」


そう言って鬼ごっこが始まったことは言うまでも無い。それは担任がやってくるまで続けられた。


「おーい。おまえら席に着けー朝礼すんぞ。」

「ッチ、放課後にパフェで許してやる」

「え?」「え?」


彼らが席に着くといつも通りの朝礼が始まった、特段変わったことのないそれはいつも通りに終わり、実習が始まる。朝の二限を使うそれは、同じ通りいつも通り始まる。


「そんじゃあ、くじひけー。」


いつも通りにくじを引いてくみわけをする。今日はエルたちとあたるようだ。


「お!これは運命か!運命なのか!?」

「黙れジェフ。次はないぞ。」

「ウィッス」


その日はどうやらエルの調子がよかったらしく珍しく朱雀たちは負けてしまった。その後相手を変えての第二戦は勝った。


その後の座学は数学ですでに日本でやっていたことだったので朱雀はそれを睡眠時間へと転化した。


「おーいおきろー飯食いに行くぞー」


ゲインに起こされて眠たそうに廊下を歩き出す朱雀。


「今ならジェフの気持ちがわかる気がする」


そんなことを言いながら食堂へとたどり着く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ