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058. 迷子

アトと、黒いフォエルウは歩き出していた。


黒いフォエルゥは体は大きいが、体力はすこぶる無いようだった。


一生懸命歩を進めているのは感じられたが、一歩一歩に時間がかかった。


それが黒いフォエルゥの全力の歩みだろうとアトには思えて、急かそうとは思えなかったが、正直、このままではあの金茶色の瞳の主に会うのが難しくなるんじゃないかと思えてきた。

なぜなら、あの金茶色の瞳の主はとても早くここを走り去ったし、それに比べて、追いかける自分たちはとてもとてもゆっくりにしか歩けないからだ。


まぁ、しかたがない。


アトは黒いフォエルウを待ちながら、ふと、チラリと後ろを振り返って、出入り口の場所を何度も何度も確かめた。


そのうち、意識をすると、出入り口が穏やかに一瞬光る事が分かった。


黒いフォエルウを何度も何度も振り返って待ちながら、何度も何度も、出入り口が光るのを確かめた。


その光は、この白い中でも、離れていっても、きちんと見えた。


その光が、小さいながらも確実に自分の目に入ってくるのに、アトは安心した。

帰り道に迷う事は絶対無い場所のようだ。


黒いフォエルウがまた一生懸命自分に追いつき、隣に並んだのを確認して―。



「・・・あれ」


アトは呟いた。



しまった、後ろばっかり確認していて、どっちに行けば良いのか、方向を見失ってしまったような。


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