表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/475

020. 両替

グィンは、貨幣の詰まった箱を持ってきていた。


商人とグィンが会話を始めた。グィンが、玄関ホールに入れた商人の幌馬車を指差し、何かを身振り手振りでも伝えていた。


「この方は、両替に来られたのだ」

父がアトと、それから不思議そうに見ているデルボに教えてくれた。


アトたちの目の前で、お金と、まるでオモチャのようなコインと紙とが交換された。


「町の外にも町があることは知っているだろう」

「はい」

「見てくると良い。良い勉強になるだろう。

 お前は― 腕先の事で、町の外に出すのは心配だったのだ。

 だが、石見の塔の老婆が旅に出ろと言うのだ。

 私は安心できる」


アトは無言で父を見ていた。

父はアトの頭をポンポンと叩いた。

「一回りとは言わず、二回りも三回りも大きな男になって帰ってくるだろうな」


「イングス様・・・」デルボが心配そうに声をかけた。

「なんだ」


「いや・・・言葉が、まるっきり分からないのじゃ、困りますぜ・・・」

「それは信じるしかないだろう」


なにを、とアトは思った。


「石見の塔の老婆が、すぐに旅だてと言ったのだ。

 つまり、今のアトなら大丈夫だという意味だ」


アトは、確信を持っていそうな父親の顔を見て、困ってデルボを見た。


デルボは、アトの気持ちの方を分かってくれていそうな、非常に心配そうな顔をしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ