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ご注文はお姉ちゃんですか?

玄関のドアを開けるなりいきなりオレに抱きついてきて…

「てか、いつまで抱きついてんだ、離れろ! てかマジで苦しい…」

「もう、絶対離さないんだからか!」

何を言っているんだ、この姉は…

「一週間、寂しかったんだから…」

本当に何を言って…ガクッ…

「? 涼君? あれ? あれれ?」

あれ、ここはどこだ?

「あ! 涼君、起きた!」

なんで、姉ちゃんの顔が間近にあるんだ?

「ねえ、姉ちゃん。」

「何、涼君♡」

ハートは付けるなハートは

「・・・なんで姉ちゃんの顔が近いのかな?」

「それはね、お姉ちゃんが膝枕してるからだよ♡」

だからハートは付けるな!

「俺、そろそろ起きたいんだけど、押さえつけないでくれる?」

「ダーメ♡ 今はお姉ちゃんの生足を堪能してもらうんだから。」

何を言ってるんだろう、この変態は?

「姉ちゃん、制服だよね、制服の時ってタイツ履いてるよね?」

「脱いじゃった♡」

このど変態は本当に俺の姉なのか?

あ、一様、姉ちゃんの説明をしよう。 背は俺と同じぐらいで髪は肩より少し長い、色は茶色 目の色も茶色だ。 そしてドの付く変態!

「姉ちゃん、一週間旅行に行ってて会えなくて寂しいのは分かったから離してくれ。」

「ダメだぞっ♡」

どうしたもんかな、この変態。

「よし、お腹すいた、姉ちゃん。」

「よーし、お姉ちゃんにまっかせなさい!」

作戦成功だ。逃げよう。

それから、何時間だったのだろう。 そのあと俺は自分の部屋に逃げて鍵を閉めたのだがさっきからドアの前で姉ちゃんが泣いているのだ。

「お願い!開けて!お姉ちゃんなんでもするから!」

なんでも、じゃあ。

「俺にくっつかないで。」

「それはやだ。」

即答かよ!

「それ以外!それ以外ならなんでもするから!」

それ以外をしてくるからくっつくなと行っている。

「じゃあ、あんまりベタベタしないで。」

「…分かった、あんまりベタベタしない…」

仕方ない、それなら開けてやろう。

そして鍵を開けると姉ちゃんが飛びついてきた。 だが想定内! 華麗に回避!

「ぶふぇ!」

俺が避けたことにより姉ちゃんは顔面を床に打ち付けた。

「痛ったーい!」

「すぐに約束を破る姉ちゃんが悪い。」

すると姉ちゃんは高校三年生らしからぬ大泣きを見せた。

「お姉ちゃんはただ涼君に愛して欲しかっただけなのに!」

少しでも同乗した俺がバカだった。

「分かったから泣き止んでよ姉ちゃん。」

「分かってくれる?」

分かりたくないけど分かるしかない。

「でもね最近、お姉ちゃん思うだ。」

「何を?」

「お姉ちゃんってご◯うさに出てくるコ◯アちゃんみたいにお姉ちゃんに憧れた存在なのかなって。」

そこでご◯うさを挟んでくるな、てか姉ちゃんは昔から俺の姉ちゃんだろ・・・多分。

「そんなこと言うなよ、姉ちゃんは俺が生まれた時から俺の姉ちゃんだろ。」

「ありがとう!涼君!」

そして姉ちゃんはまた俺に抱きついてきた。

まあ俺だって姉ちゃんのことは嫌いじゃないからな。

抱きつかれてまあ悪気はしない…かな。



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