プロローグ
私、大蓮寺 マヤ(だいれんじ まや)はネトゲ大好きの女子高校生。15才。少し目つきのキツメなクールビューティ。薄目な胸と合わせ孤高さを際立たせている。
父親は大手IT企業の役員で、ネット、ゲーム環境に不便を感じたことはない。
お金には特に困っていないはずだが、両親に甘やかされるようなことはなく厳しく育てられ、お小遣いは人並、ゲームは毎日一時間までと決められている。
そんな環境で育ったため、重課金はできないし長時間プレイも無理!!!
他人に遅れをとらないため、そこはかとなくチートスキルを磨き、不利な状況をカバーしていた。もちろん、RMT とか違法なことはしたことないんだからねっ!
スーパー〇リオで無限増殖しすぎてゲームーオーバーになる直前で止めるなど、ぎりぎりを見極め節度を持った行動をしているつもりだ。ゲームバランスを崩すようなことをしてしまうと、正直つまらないし、運営側にも迷惑がかかってしまう。
などといいながら、今日は経験値稼ぎのため某ネット掲示板で見つけたバグ技を使って荒稼ぎをしてしまった。そんなことをしていたら、突然画面が白くなりゲームマスタに呼び出された模様。あーやってしまったか…。
――――
「この世界の神です。あなたは何故ここに呼ばれたのかわかりますか?」
素直に答えてアカBANされるのも癪なので、少しとぼけてみるとしよう。
「うーん。楽して経験値を稼いでいたからかなー?」
「この世界のバランスが崩れ、困る人がいるとか考えたことはありますか?」
「………」
「チートは今回が初めてではないですよね。ちゃんと反省していますか?」
説教モードが続く中、つい本音がでてしまった。
「(ちっ、うるせーな。)反省してまーす」
この一言が、神の逆鱗にふれてしまったようだ。
「危機感がないようですね。あなたは地道に努力して経験を積み、クエストをこなして名声を高め、冒険を完遂させる面白さを知る必要があるようです。大丈夫、魔王を倒せるくらいまでになれれば、元の世界に戻してあげます。天罰!!!ズギャーン」
「うぎゃーーーーー」
こうして、マヤは異世界へと転生することとなった。