神様に会った。
神様です。可愛く書けてるかな?
どうやら、俺は神様がいる場所に来たみたいだ。
「で、神様が俺になんの用だよ。」
「知らんわ!勝手にお前が来たんじゃろが!」
「いや、気がついたら、ここにいた。どうやって来たか知らん。」
ほんとに、寝て起きたらここにいたとか、人生で一回でいいよ。いや、一回もいらんわ。
「人間がホイホイと、来れる場所じゃないんだけどなぁ?」
「まあ、来ちゃったから、しょうがない。」
「なんで、そんなに軽いんじゃお前は!」
「おい、お前呼ばわりはちょっとムカつくな。みなとさんに言い換えてくれ。」
「なんで、私が下なんじゃ!みなとと呼ぶことにする!」
「じゃあ、それでいいよ。」
いちいち、ちっちゃい神様だな。だから、体も大きくならないんだよ。
「みーなーとー!次はないと言ったはずだけど?」
「言ってないんじゃん!ちっちゃいはセーフだろ?ってか、心のなかを読むな!」
「しょうがないじゃん!読めちゃうんだもん!あっ。」
あ、話し方変わった。そっちの方が可愛いのに、無駄に威厳を出してるな。聞こえてるんだろうから言っとこ。あー神様ちょー可愛い!癒しキャラ!可愛さの神!これぐらいでいいだろ。
「そ、そんなに言わなくてもわかってるもん。」
「あ?嘘に決まってんだろ、バカ!」
「え!?そんな嘘、神様につくとか罰当たりもいいとこじゃな!ひどい、ひどすぎるよ!」
「嘘だよそれも、心のなかを読んだんだろ?」
「あ、そっか、心のなかで嘘つく事はできないから。」
ちょっと頭弱いのか?でも、神様に会える機会なんてそうそうないか。この際色々聞いておくか。
「なあ、神様。聞きたいことあるんだけど、いいか?」
「なんじゃ、みなと?」
こいつ、また元に戻してやがる。
「俺たちがさ、他の世界から召喚されてここに来たことは知ってるか?」
「みなとがそうなのか?最近、この世界出身じゃないやつが現れたのは、なんとなーくわかっておったぞ。」
何となくなのかよ。
「それってさ、ほんとに、魔王を倒すためになのか?魔王ってそんなに強いの?」
「いや、魔王はいるが、特に倒す理由はないはずじゃ。むしろ、あの子は人間側なのじゃが。」
え?魔王なのに人間側?
「どうゆうこと?魔王軍が攻めてきてるんじゃないの?」
「魔王軍は攻めてきてる。それは事実じゃが、魔王の命令ではない。あの子は、先代の魔王、つまり父親が、なくなったときに魔王になったんじゃが、まだ10歳だったんじゃよ。それが三年前じゃ。誰も言うことを聞かないようになったし、あの子は優しいからな。人間を殺そうなんて、考えてないから、さらに、孤立状態じゃ。今は引きこもっておる。」
「まじか、魔王軍にも色々あるんだな。」
「みなと、頼みがある。あの子を助けてやってくれ。あの子は自分が魔王ということに縛られておる。それを解いて自由にしてやってくれ。」
「まあ、神様の頼みなら聞いてもいいけど、なんで、そこまでその子に肩入れする?」
「あの子は不憫じゃからな、助けてやりたいけど、神様の私じゃ無理じゃ。やからみなとに頼みたい。幸いみなとのステータスなら余裕じゃろ。」
「見たのか?なら、俺も、頼み事していいか?」
「いいぞ。何でも言え。」
「相手を殺さなくていいスキルをくれ。」
「なぜじゃ?なぜそんなものを欲する?」
「いやぁ、殺さなくてもいいところでも、俺なら多分、殺しちゃうからさ、そんなの過ごしずらいじゃん?だからだよ。」
「分かった。なら、それに加えて色々と便利なものをやるのじゃ。感謝してもよいのじゃよ?」
「ありがとな、神様。」
「いいのじゃ、では、そろそろお別れじゃな。たまにはここに来てもよいぞ。いや、来い。いや、呼ぶ!」
「なんだよ、まあ、俺も神様に会いたいし、いつでも呼んでくれ。さみしがりやの神様。」
「誰が、さみしがりやじゃ!ほんとに、最後までそんなこと言いよって。じゃあな。」
「ああ、またな!」
そういって、俺の意識は途切れた。最後に何か神様がいってた気がするけどいっか。
「ほんとに、頼むぞ、みなと。」
次の日、目が覚めた俺は、すぐに、ステータスを確認した。
高橋みなと レベル1 16歳 男
種族 ?
職業 ?
使用武器 なし
体力 ?
攻撃力 ?
防御力 ?
魔力 ?
俊敏力 ?
スキル 「最強」、手加減レベル10、鑑定レベル10、偽装10
称号 最強 やる気なし 神様の依頼を受けた者 神様の友達
あれ?結構増えてるな。色々と突っ込みたいけど、まずは確認だな。
〈手加減…相手へのダメージの量を調整できる。レベル10では、100%調節できる。〉
〈鑑定…相手のステータスを見ることができる。レベル10では、相手が偽装を持っていた場合、それがレベル9以下なら見ることができる。また、相手の変装もレベル9以下なら見破ることができる。〉
〈偽装…自分のステータスを変えることができる。ただ、あくまでも数字を変えるだけで、そのステータスになる訳ではない。あと、自分の外見も変装することもできる。この二つは、相手が同意していれば、自分以外にも適用される。〉
《神様の依頼を受けた者…神様からの頼みを受けた者。》
《神様の友達…神様から友達に認めてもらった者。》
俺が頼んだのは、手加減だな。いいスキルじゃないか。それに、鑑定と偽装も使えるじゃないか。あとは、称号だな。どちらもいいが、神様の友達か、あいつは俺のことを、友達だと思ってくれてたんだな。
「ほんとに、ありがとな、神様。」
俺はそういい、訓練と朝食の準備をした。当然朝食は、ルアと食べた。
「えーっと、今日から力コースになるんですけど。」
「ああ、聞いているぞ!ここではまず、自分の力を理解するために、模擬戦をしている。だれか!こいつとしてやってくれないか?」
訓練の時間の最初に、俺はガイスさんのところに行き、聞いたんだが、えー、そんなことしてんの?でも、スキルを試すことができるし、別にいいか。で、誰が相手だ?
「僕にやらしてください。 ガイスさん。」
「お前がか?お前は勇者だからな、あまり強くしすぎるなよ。」
「分かっています。君よろしく。」
「あ、ああ、よろしく。」
そういってきたのは、いつぞやのルアに絡んできたやつだった。とりあえず、こいつのステータスを鑑定するか、
鈴木光太 レベル1 16歳 男
種族 人間
職業 勇者
使用武器 剣
体力 1700
攻撃力 3100
防御力 1600
魔力 2000
俊敏力 2500
スキル 剣術レベル4、光魔法3,限界突破レベル1
称号 勇者
ふーん。まあまあだな。これで強い方なのか。まだ、基礎だからかな?レベルも1だし。
「じゃあ始めるか。おい、お前武器はいるか?」
「いえ、大丈夫です。」
面倒だし、要らないだろう。
「舐めやがって!あの時のように行くと思うなよ!」
そういって、急に切りかかってきた。俺はそれを避ける。あれ?これ勝ったら目立つか、武器もらっとくか?
「すいません!やっぱり武器ほしいです。」
「そうなら、早く言え。これをやる。」
そういって、投げてきた。てか、両方木刀だな。これならそんなに重い怪我はしないだろう。
「これで、同じ条件だな。本当の実力の差を思い知らせてやる!」
また、同じように切りかかってくる。それを俺は、木刀で受け、転ばすように、足を蹴ろうとする。しかし、それは避けられ、俺は、隙をさらしてしまった。
「これで、終わりだー!」
まあ、避けようとしたら、避けれるんだが、不自然だし、ここで、負けとこうと思い、手で受けようとしたのだが、
「そこまでだ!もういい!」
ガイスさんのその声で、鈴木のやつは動きを止めた。そして、俺にだけ聞こえるように、「次は、潰す。」といい、舌打ちをして去っていった。その先では、前いた取り巻きが、「すごかったよ、光太くーん!」などと、騒いでいる。
俺は、適度に無能さをアピールできたか?
「すいません、弱かったですよね。」
「いや、最初の剣で受けるところはよかったぞ。」
「あ、そうですか。」
まあ、それぐらいの評価でいいだろう。そして、今日の訓練は終わった。俺は、終始、素振りをしていた。武器使う気ないのに。
終わったあと、ガイスさんが、みんなに「集まれ!」といい、クラスメートたちが全員集まったところで、
「明日、ダンジョンにいこうと思う!」
と、言った。
お読みいただき、ありがとうございました。主人公がいい感じにチートになってきました。まあ、性格が戦い向きじゃないですね。やる気ないし、