ステータス
今回はステータス回です。色々と出ているので、ある程度理解してくれたら幸いです。分からないところは質問してください。
「へ?何これ?」
「どうしたのですか、みなと様。私にもステータス見せてください!」
「ちょ、ちょっと待って!」
やばい、なんだこのステータスは!?そもそも、?が多すぎだろ!名前や、年齢とかしか、分からないじゃないか!どうする、これ?とりあえず、ルアに説明をしてもらうしかない!
「ルア、ステータスカードの説明をしてくれ。」
「は、はい。分かりました。まず、名前、年齢、性別はいいですね?」
「うん、そこは分かる。」
「レベルはその人の、成長度合いです。低い人ほど、その職業での経験が浅いということになり、高い人ほど、その職業での経験が多いということです。」
まじかよ。俺は職業?なんだけど、職業に就けてるのか?これ。
「う、うん、それで?」
「使用武器は今使っている武器です。装備している人は、その武器が、装備していない人は、なしと出るはすです。」
「それは当然だな。問題は次からだけど。」
「まず、体力などのステータスの兵士の平均は、1000ぐらいだと言われています。強い人で5000ぐらいかと。」
そうか、俺は?だから、これは強いのか?戦ったりしないと分からないのかな?
「体力はその人の動ける力です。これは元の体力がどれくらいかによって、持久力などが、変わってきます。しかし、これと生命力は関係ないので、注意が必要です。
攻撃力はいわゆる物理攻撃の強さです。これが高いほど、武器を使ったとき、素手で殴ったときに、相手に与えるダメージに関係しています。
防御力は攻撃力と反対で、物理攻撃によるダメージがどれくらい効くか、ということに関係しています。防御力が攻撃力より高かったら、ダメージが通らないのかと言われたら、違うのですが、それでも、効きにくくはなります。
魔力は魔法に関わってきます。これは簡単に言うと、攻撃力と防御力が合わさった物の、魔法版ということになります。これが高いほど、連続で魔法が打て、魔法の威力が上がり、魔法が効きにくくなる、というわけです。魔法が打てるかは、スキルがあるかどうか、が重要なのですが、それでも素質という面ではここが大切です。
俊敏力は、動ける速さです。これが高いほど、速く動けます。あと、動体視力もこの数値が関わってきます。この数値が高いほど、より、速いものが見えるというわけです。」
一応説明は聞いたが、これ、俺のは全部?なんですけど?どうなってるん?いいのか悪いのかさえ、分からないのは厳しいな。
「そして、スキルはその人の技能です。なにができるのか、何が得意なのかが、ここに書かれています。スキルは大きく分けて二つ、一つめが、一般的なスキルです。これは、取れるかどうかは別にして、取れない事はないスキルで、特徴は、スキル名の横にレベルがついていることです。この数値で、それがどれくらい、できるのかが分かります。最大は10らしいです。一番高いスキルレベルの人が10らしいので。
そして二つ目がユニークスキルです。これは一つめとは違い、その人個人しか取れないスキルで、何かを長い間やり続けてスキルになったものや、生まれたときからあるものもあります。これの特徴は、スキル名の横にレベルがついていないことです。どれくらいできるかは、その人次第ということになります。」
俺は頷きながら聞いていたけど、ようするに、俺の「最強」スキルはユニークスキルってことか。まあ、よーわからんスキルだけど、強いってことは確かだろうな、「最強」だし。
「称号は、その人が何をしたのか、その人自身の特徴、がわかります。特別なことしか称号にはなりませんが、「○○を長年し続けた」などが出る場合もあります。また、ユニークスキルが、ある人はここに、それの名前が出ます。」
「おう、そうか。」
「最後に獣魔がいる場合は、獣魔という、欄がでます。そこには、名前、種族が書かれます。これがステータスカードの説明です。」
「長いこと、ありがとうな。」
「いえ、みなと様のお願いですから。それで、その、みなと様?」
「ん?なんだ?」
「みなと様のステータスを私に見せてくれませんか?私のも見せるので。」
な、なんだと?ルアのステータスが分かる!?年齢とか、分かっちゃうの?でもな、俺のステータスは明らかに異常だしな、見せても大丈夫かな?先に確認はとっておくか、
「ルア。それはいいんだけど、俺のステータスはちょっと異常だけど、それでもいいなら、はい。」
「またまた、異常って強すぎるってことですか?では、はい、これが私のステータスカードです。」
そうして渡してきたのはステータスカードだったが、今、手から出してたような?
「なあ、ルア?今このステータスカード、手から出したよな?」
「あ、そうでした、ステータスカードは一度読み込むとその人は、体の中に取り込むことが出きるのです。
「へぇーそうなんだ、すごいな。」
そして、俺たちはお互いのを見あった。
ルア レベル12 14歳 女
種族 メイド
使用武器 なし
体力 450
攻撃力 300
防御力 300
魔力 1200
俊敏力 1500
スキル 家事レベル3、水属性魔法レベル2
称号
意外と、高かった。特に職業がメイドなので、家事レベルが、3なのも分かる。けど、この水属性魔法ってのは、何でなんだろう。メイドっていっても、異世界だし、戦ったりするんだろうか?
でも、さっきからルアが静かすぎる。確かに俺のステータスはおかしいけど、何か反応をとってほしいんだけど。
「な、なんですか、これは!みなと様のステータス!こんなの見たことも聞いたこともありませんよ!?多いし、スキルも称号も「最強」だし、異常にもほどがあります!」
静かだと思ったら、驚いて声がでなかっただけか。安心したわ。
「俺もわからん。俺が言えるのは、調べ結果、俺のステータスがそれだった、ってことだな。」
「はあ、こんなステータス絶対にみなと様だけですよ!」
「けど、俺以外にも、勇者はいるんだろ?なら、そいつらも、もしかしたらそうかもしれないじゃん?」
「うっ、まあそうですね。どうします?確認でもしに行きます?」
ちょっと薄ら笑いを浮かべているルア。可愛いんだけど、ちょっと怖いな。俺のステータスが異常なのは分かってたけど、そんなに、なのか。
「いや、別に興味ないからいいや、それよりさ、今後の予定とか分かる?」
「明日からは、訓練が始まります。それに、この世界の常識や、他の国のことなどの座学もやるみたいですよ。」
めんどくさいけど、他のクラスメートのことも知りたいしな。どうしようか悩んでいると、
「訓練の方はどうにもなりませんが、座学なら、私でも教えることはできますけど、どうします?」
「え?俺的にはその誘いは嬉しいけどさ、メイドとしての立場は大丈夫なの?さっきの食堂みたいなことになるんじゃ?」
「見てたんですね。大丈夫です。私がどうなるよりも、みなと様と一緒にいたいですから。」
何て嬉しいこと言ってくれるんだ!もうどうでもいいわ、これからはルアのことだけを守るようにしよう。次あのブスがなんかルアに、気にさわることいったら、本気で潰しにかかろう。
「ありがとう、でも、ルアが傷つく可能性があるなら、俺はいいよ。それよりも、毎日訓練や座学が終わったら、話をしてくれる?」
「そんなこと、当然じゃないですか。私でよければいつでもいいですよ?」
「なら、毎日ここに、来てくれ。」
「わかりました!」
そうして、俺たちは明日から始まる事の準備をするために一旦解散になった。明日から始まる訓練で周りのやつらの力を見極める。そして、座学もある程度受けるか?まあ、出ていくことは決定事項だし、いつのタイミングになるかは、まあ、その時の気分次第だな。
俺は、どんな国や、どんなものに出会えるかワクワクしながら、眠りに着いた。
読んでいただきありがとうございます。まだまだ、頑張っていきます!