決勝2
3人同時にぶつかって、まず俺は山坂さんを落とすために攻撃を仕掛けたんだが、Aブロックの奴が俺を狙っていたために、攻めることはできなかった。その間に山坂さんはこいつを狙っていて、三つ巴の状態になっていた。
「おい!俺は山坂さん狙ってるんだから、邪魔すんなよ!」
「は?俺がお前狙ってんだからさっさと落ちろ。」
「そう言うあなたこそまずは落ちなさいよ!」
俺たちは各自狙う相手が違ったので、3人とも他に注意しながらになった。俺は狙いを変えてAブロックの奴を狙うことにしたんだが、動く前に山坂さんが攻めてきた。
「あなたは何で私を狙ってるのよ!あなたから落としてやるわ!」
「ちょっ!」
急に来たので、反応できなくて俺は攻撃をくらってしまった。ダメージはないんだけど、あのドヤ顔だけはやめさせたい。
「ふんっ!強いって言っても大したことないわね!」
「あれ?今攻撃したの?全然気づかなかったよ。」
「何よ!しっかり当たってたじゃない!」
「ダメージありませんー。痛くないので攻撃に入りませんー。」
「なら、今度はこれよ!」
そうして山坂さんは魔法で攻撃してきた。氷属性なのか、氷の槍を飛ばして来てるんだが、俺はそれを避け続けた。Aブロックの奴の方に。
「おい!こっちに来るなよ!俺まで被害が来るじゃないか!」
「しょうがないだろ。お前も戦ってるんだから。」
「おらおらおら!2人ともこれでもくらいなさい!」
山坂さんもノリノリになってきてて、笑いながら魔法を撃っている。あれは、もうだめだ。なんか俺が覚えている山坂さんと性格違うんですけど。
俺は避けながら次は山坂さんに急に近づいていって、攻撃を仕掛けた。山坂さんは反応しきれずに、受けてしまい魔法が途切れた。それを見計らったようにAブロックの奴が俺に攻撃を仕掛けてきた。
「どっちにしろ落とすんだから、まずはお前から落ちとけ。」
「うるせー!山坂さんをまず落とすんだ!」
俺はAブロックの奴と向き合うように構えたんだが、後ろからも攻撃してきた。
「高橋くんを落とすのは私よ!邪魔しないで!って言うかあなた誰なのよ!」
「俺か?俺は岡本すすむだ!」
「いや、知らないわよ。でもすすむ!あなたから落ちなさい!」
なんか俺を落とす奴を争うためにこいつらは戦い出した。なんだこれ。全然嬉しくない取り合いなんですけど。
「お前ら!勝手に争ってんじゃねーよ!お前らは両方俺が落とすんだからさっさとかかってこいよ!」
俺がこう叫ぶと、
「ねぇ、協力してあいつ落とさない?俺たちの決着はその後でもいいじゃん。」
「そうね。あいつ調子に乗ってるわね。」
2人はそう頷き合って、標準を俺に合わせてきた。こいつらが手を組むとか想像しなかったわ。まあ、俺が勝つけど。
「行くよ、すすむ!」
「馴れ馴れしく俺の名前を呼ぶな!足を引っ張るなよ、お前!」
「お前じゃないわよ!私には真美って名前があるんだから、真美って呼びなさい!」
「はぁ、はいはい。真美さん行きますよって。」
こいつら仲良いだろ!俺は意外なタッグに案外苦戦するかもしれない。まあ、手加減してる状態だけどね。