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「最強」スキルは俺専用です!  作者: うきを
二章 盗賊のクエスト「ラベン」
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一旦お別れ。

ここを書かなくていいこと今知ったんだけど。

「そいつの名前はセルギス。魔族の中での位は高い男よ。この男は魔王様が真の王になるつもりがないことに日々異論を唱えていたわ。魔族こそが世界一の種族だ!とかね。けど、魔王様はそれを聞き入れなかったの。そしたら。」

「そしたら?」

「セルギスは反旗を翻して魔王様に剣を向けたわ。その時には、魔王様に味方する兵士は1割もいなかったわね。魔族なんてバカばっかりだから、戦いを求めている者も多かったし、何よりセルギスが裏切ったことで、それに火をつけたってことね。」

「魔王は戦わなかったのか?魔王って強いんだろ?」

「確かに魔王様は強かったわ。けど、優しくもあった。あの方は仲間と戦うなんてできなかったわ。結局最後は斬られて終わり。そこからは、セルギスが魔王軍を率いて争いを生んでいるの。新しい魔王様のことなんて何も考えてないのよ。誰も従ってないらしいし。最早、殺す必要もないと考えてるみたいね。」


意外と魔王軍もまとまってないんだな。けど、そんな理由があったんだな。そりゃ、魔王もかわいそうだな。


「あなたが、本当に魔王様を助けてくれるなら私は何でも協力するわ!だからお願い!魔王様を救ってあげて…。」

「ああ、任せろ。当然だろ。ここまで聞いたし、何よりそのセルギスって奴がうざいし。そいつのせいで戦争なんて面倒なことが起きてるんだからな。一応聞いておくがお前、魔族だろ?」

「そうよ。もう隠す必要もないけどね。」

「何でこんなところにいるんだよ。魔王助けにいってやれよ。」

「それは無理なの。あの時、魔王様側についた私たちは、もう魔王城の敷地に入ることもできない。みんな諦めていたわ。でも、あなたがいる!あなたなら必ずやってくれると信じてるわ!」

「分かった。で、俺からも頼みがあるんだが。」

「何?何でも聞くわよ。」

「俺が魔王助けに行ってる間、ルアとアイラの事を気にかけてくれ。お前魔族だし強いんだろ?あいつら、可愛いから絡まれるかもしれないし。そうなったときに助けてやれる奴いないからさ。アイラは強いけど、まだ子供だし。」

「分かったわ。任せなさい!」


そうして、俺は店を出て、宿に帰った。帰る途中に、食べ物などは買っておき、異次元袋に入れておいた。これ、中にいれたものの時間が進まないらしいから、腐ることもないんだってさ。ほんと作った奴に会ってみたいわ。


「ただいま。」

「おかえりなさい!あの店員さんとはどんな話しをしてたんですか?」

「まあ、色々だよ。それよりさ、俺明日にもここ出るからさ。ちょっとの間はお別れだな。」

「ええ!?急すぎますよ!何でいっつも急なんですか!アイラちゃんはどうするんですか!?」

「アイラも置いていくよ。危ないところには連れていけないだろ?これでもまだ、0歳だからな。成長が早いにしても、まだ子供だから。」

「魔王城に行くなんて、危険じゃないですか!?いくらみなと様が強いって言っても。」

「大丈夫。俺、まだ本気だしたことないし。」

「それでも、何かあるかもしれないじゃないですか。」

「絶対に帰ってくるから。安心して待っててくれ。それに、魔王は早く助けにいってやらなくちゃ行けないし。」

「そうですね…。分かりました!アイラちゃんと帰りを待っていますから!絶対に元気で帰ってきてくださいね!」

「行くのは明日だけどね。アイラも元気にしてるんだぞ。」

「ん?アイラはいつも元気だよ?」

「そうだな。」


そう言って、アイラの頭を撫でてあげると気持ち良さそうにしていた。ついでにルアも撫でた。照れてた。


その後はみんなで昼食を食べに行って、そのついでに、今度は目的なく歩いていた。夜も夕食を食べた後は部屋でまったりしたりした。この日も一緒に寝たけど、前みたいな緊張はなく、むしろ、安心感があった。


次の日起きた俺たちは、門に向かって歩いていった。まだ、アイラはよく分かってなさそうだったけど、ちょっとの間だし、大丈夫かな?


「じゃ、行ってくるよ。気長に待っててくれ。」

「はい!みなと様、言ってらっしゃい!」

「あのさ、1つお願いしてもいいかな?」

「何でしょう?」

「そのみなと様ってやつ、やめない?何か堅いよ。みなとでいいって、いや、みなとにしてくれ!」

「え!…分かりました。えーっと、み、みなと!いってらっしゃい!」

「うん!いってきまーす。アイラもな。」

「うん!いってらっしゃい!」


そうして、俺たちは一旦別行動になった。でも、このときの俺は気づいてなかった。魔王城に行ってすぐ帰ってくるだけじゃ、ないなんて…。



ここで、みなとは1人になります。あと、ここに書くのも一旦やめます。楽しみにしていた方すいません。(いるのか?)


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