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「最強」スキルは俺専用です!  作者: うきを
二章 盗賊のクエスト「ラベン」
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盗賊倒し

クエストで、盗賊を倒す。盗賊ってモンスターみたいですね。

中に入った俺は、クエストボードに行った。そこには、盗賊を倒すという内容のクエストが貼っていた。報酬は5金貨で、それがランク制限がなかった。おれはそれを外し、受付嬢のところまで持っていった。


「これを受けたいんですが。」

「え!?盗賊のクエストですか?これ、報酬はいいですが、いかんせん盗賊の頭が強いので、何人もの方たちが挑んだのですが、失敗して、良くてここに帰ってこれるようなクエストですよ?そりゃ、受けてくれたら、こっちとしても嬉しいんですが、命には変えられませんが?」

「大丈夫です。腕には自信があるので。」

「そうですか、ならまず、盗賊のアジトの場所ですが、門から森まで道が続いているのは知っていますか?」

「はい、通ってきたので。」

「なら、その道を通って森に入ってください。入って5分ほど進むと、左の方に洞窟が見えます。それが、アジトです。」


来るときは、そんなの気づかなかったけど、そんなものがあったのか。


「あと、盗賊の頭ですが、名前はバジャギと言います。バジャギはこの国で指名手配になるほど、罪を犯しているので、倒した場合、そちらの報酬も受けとることができます。」

「そうなんですか。盗賊の人数って何人ぐらいなんですか?」

「えーっと、確か13人だったはずです。増えたり、減ったりしてなければですが。」


今日俺は、4人倒したから、残りは9人か。1人見逃したから、そいつは頭に報告はしてるだろうし。まあ、そんなの関係ないけど。


「分かりました。では、今日これを受けるので、今から行ってきますね。」

「今からですか!?ホントに大丈夫ですか?」

「はい。行ってきます。」


そうして、クエストを受けた俺は、すぐに門に向かい、門から出た。早く終わらせたかったので、走って森に行き、そこから受付嬢の言う通りに進んでいくと、洞窟が見えた。入り口のところには、見逃した奴が1人で立っていて、見張りをしているようだった。


「あー、このまま行ってもいいんだけど、面白くないか。」


そう思い、俺は変装していくことにした、見張りの奴に。俺の〈偽装〉のスキルはこういうこともできたからな、使ってなかったけど。そいつにそっくりな姿になった俺はすぐにそいつのもとへ行き、殴って気絶させた。そして、そいつをもう一度俺のスキルを使って、俺の姿にした。そして、迫真の演技で、


「頭!来てください!こいつがさっき仲間をやったやつです!今、来たので、気づかれないように殴ったら、気絶しました!」


と、叫んだ。そうすると、いかにもモブそうな奴らと、そいつらより、一回り大きい熊みたいな男が出てきた。


「おい、ケロイ!声がでかい!で、そいつはどこだ?」

「ここです。さっきは、強かったんですが、気づかれないと、そんなこともなかったみたいです。」


そうして、俺の姿になったケロイって奴を、掴んだバジャギは、すぐに中に連れていった。当然俺もそこについて行った。中は、分かれ道になっていて、盗賊たちは、右の方へ進んでいった。


「おい、そいつを起こせ!俺たちに歯向かった奴は、痛い目にあわせないとな!なめられちまう。」

「おい!起きろ!」


そうして、モブが起こそうと何度もビンタをして、やっと起きたケロイは、


「え?なんで、皆さん俺を囲ってるんだ?」


と言った。当然、自分が俺の姿をしているとは、思ってないはずだ。俺は、笑わないように耐えていたんだが、


「そ、そういえば、頭!さっき仲間をやった奴がいたんです!」


と、俺がさっきケロイの姿で言った事を、俺の姿のケロイが言った。当然、周りの奴らは、何を言ってるのか分からない様子だったが、バジャギだけは、


「おい!お前舐めてんのか?おいお前ら!武器を持ってこい!こいつを始末する!」


と言いだした。そこで、俺は一番に動きだし、宝物庫らしき場所に行った。そこからは、この姿でいるのも、気持ちよくないので、もとの姿に戻った。洞窟の中は分かれ道によって部屋があるらしく、反対の方へ行ったんだが、そこには、宝石などがたくさん置いていて、後で貰おうとか思ってた。けど、それとは別に、大切そうに、鍵までつけられた宝箱があったので、俺は開けてみたら、中にちっちゃいドラゴンがいた。


「え!?ドラゴン?なんでこんなところにって、捕まえられたのか?」


俺は、そう思い、鑑定をしたんだが、


なし レベル1 0歳 女

種族 ユニーク(エンジェルドラゴン)

職業 なし

使用武器 なし

体力 2000

攻撃力 3100

防御力 3600

魔力 6500

俊敏力 3400

スキル 竜魔法、人化

称号 エンジェルドラゴンのユニーク 竜魔法の使い手 人化可能


生まれたてかな?でも結構強いな。この子は絶対仲間にする!てか、どうやってするんだ?気に入ってもらえたら?それとも、弱らせたら服従してくれるのか?それはやだな。こんな可愛い子を傷付けたくないし。どうするんだろう。神様ー!教えてくれー!って、無理か。


「モンスターを仲間にするには、テイムするんじゃ!」


うわっ!ビックリした!返事返ってくんのかよ!でも、テイムなんてあるのか。


「それって誰でもできるのか?」

「いや、相手のモンスターが認めていたらじゃ!それは強さでも、まあ、なんでもいいが、とにかく認めてもらうのじゃ!」

「そっか、てか、神様暇なのか?俺が言ったら、すぐに返事返ってきたけど。」

「ギクッ!そ、そんな事ないもん!神様たまたま暇だっただけだもん!」


おや、だもんって、それ、焦ったときに出ちゃうやつだろ。まあ、優しい俺は、そこに触れないでいてあげよう。


「そっか、たまたまか。たまたまならしょうがないな。でも、ありがとな。助かったよ。」

「いいのじゃ!その子は魔王助けるために必要になるかもしれんし、何より、私を頼ってくれたしな!」


そっか、頼られたら嬉しいのか。たまには、喋りかけてあげよう。


「また今度、遊びに行くよ!ってか、行けるのか?」

「なあに、みなとが来たいと思えば、いつでもこれるわ。」

「なら、今度行くよ!それまで、暇だろうけど待っててくれ。」

「分かったのじゃ!約束なのじゃ!」

「おう、約束な!」


そう言った後は、返ってこなかった。まあ、暇なんだろうし、今度ホントに行こう。


俺は、知らぬ間に、長い時間を過ごしていたらしい。なかなか帰ってこないからか、盗賊のモブたちが見に来ていたのに気づいてなかった。


「おい!お前誰だ!いや、もしかして、さっきの倒れてた奴か!」


そう、変装していたのがばれた。


盗賊を倒すと思ったか!はい、すいません。ドラゴンがいたので、つい、夢中になりました。

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