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「最強」スキルは俺専用です!  作者: うきを
二章 盗賊のクエスト「ラベン」
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次の国に行った。

この前は、登場人物のまとめだったので、ここからまた再開です。

次の日、起きた俺たちは朝食を食べてすぐに出る準備をした。


「お世話になりました。」

「はい、また来てくださいね。」

「分かりました。次にここに来たときも、ここに泊まりますから。」


挨拶をした俺たちは、すぐに国の出入り口である国の門に行った。本当なら遠出になるので、食料とか寝具などがいるんだろうけど、俺はすぐ着くと思うので、要らないと思っているからな。


「なあ、次の国にいったら、追われる事はないの?」

「冒険者ギルドは違いますが、国同士だと、情報の行き来はほとんどないですから。特に、この国は他の国の領土を狙っているので、貿易など以外で情報をやり取りすることなんて、ほとんどないですね。だから、大丈夫でしょう。」

「なら、この国が勇者召喚したことは、他の国は知らないのか?」

「多分そうでしょうね。他の国からしたら、勇者召喚は、戦争の道具だと思うでしょうから。知られないようにしてますよ、」

「なら、他の国もしてる可能性はあるよな。簡単にできるものなのか?」

「いえ、それなりに準備もいると思いますので、そう簡単にはできないと思います。私は、どのようにしたのか知らないですが、他の国でもしてる可能性は、十分あると思います。」


そうなのか、他の国でもしてるとしたら、本当に戦争になるかもしれないな。俺は、関わらないけど、大きくなっていったら、必然的に影響は出るだろうしな。


話しているうちに、門に着いた。朝早いのに、結構な量の人が並んで、検査をしていた。門番の人も、大変だなぁと思う。俺たちは、外に出るので、検査はほとんどなく、すぐに出ることができた。


「おい、お前ら!外に出るなら、ゴブリンの群れには、気を付けるんだぞ!あいつら、数が多いから、無理だと思ったら、逃げることも考えておけよ!」

「はい。頭にいれておきます。ご忠告ありがとうございました。」

「おうよ!」


ゴブリンなんてそんなに強くないと思うんだけどな。いや、弱いからこそ数で攻めてくるのか。


「じゃあ、ルア。担ぐから、ちゃんと掴まっておいてよ。」

「…はい。優しくゆっくりお願いしますね。ほんとに!」

「分かってるよ。…よいしょっと。」


脇に挟むように担いだ俺は、すぐに走り出した。結構なスピードが出ているので、ルアは、「キャー!」とか「速い!速すぎますー!」と、言っていたが、それでも俺は緩めなかった。


目的地「ラベン」には、馬車で2日らしいので、このペースで行くと、昼までには、着くなと思っていた。森に入って走っていたら、前の方で、誰かが何かと戦っているようで、叫ぶ声が聞こえてきた。俺たちは、木に隠れるようにして、見ることにした。


「おい!気を付けろ!ゴブリンが8対いるぞ!全員背を向けあって、集まれ!」

「はい!リーダー!」


おお、あれがゴブリンか。緑色で、あまり背が高くなく、ちょっと小太りだな。棍棒持ってるやつがいるな。それが8体か。人間側は、リーダーと呼ばれた斧を使っている大男、返事していた、槍使いの男、あとは、剣を使っている奴と、魔法使いかな?杖を持ってるやつがいるな。この人数差だと1人辺り2体でいいな。これだと勝てるだろう。


「行くぞ!うぉおおおおお!」


リーダーが飛び出して、ゴブリンに斬りかかった。ゴブリンは棍棒で受けようとしていたが、あの斧を受けることはできずに、そのまま棍棒ごと、体を斬られていた。仲間が斬られるところを見た、ゴブリンたちは、それをした男のところに行こうとしていたが、それも他の奴らに阻止されて、斬られていった。そうして、残り2体になったときに、生きてるゴブリンたちは、逃げ出そうとしたが、両方魔法使いに後ろから、やられていた。


「ふぅー、8体なら、大丈夫だったか。なかなか連携もとれてたしな。」

「いや、リーダー最初に飛び出してたじゃないですか!」

「え?そうだったっけ。まあ、勝ったからいいじゃないか!ガハハハハ!」


なんとも、豪快な男のようで。でも、こいつらのお陰で、ゴブリンの事が分かったしな。それはよかった。


俺たちは、この戦いを見たあとは、すぐにまた走り出した。その後は、何事もなく進んで行き、森を抜け、広い野原に出たところで、目的地「ラベン」の門が見えてきた。森に入るときも出たときも思ったんだが、道が意外と舗装されていて、一本道のようになっていて、門から森まで迷わないようになっていた。俺たちは、その上を歩いていたんだが、道があるってことは、人が通るってことで、


「おい!お前ら!持ってる荷物を置いていけ!そうしたら、命だけは助けてやるぞって、おい、そこの女は置いていけ!」


ほんと、テンプレ的な盗賊に出会えることができた。5人組か。ってか、ルアはモテすぎだろ!なんで、事あるごとにルアは、狙われるんだよ!そらゃ、可愛いけどさ、盗賊なんだったら荷物だけ狙ってろよ。


「すいません。私たちは旅人で、荷物はほとんど持ってないんです。見逃してくれませんか。」


とりあえず面白そうだし、演技で弱そうなふりでもしとくか。おれが、下手に出ると、


「ギャハハハハ!見逃すわけないだろうが!さっさと置いていけ。なんなら、来てる服も脱いでいくか?」


そう言って、さらに調子に乗っていた。そして、ルアを捕まえようと手を伸ばしてきたので、おれは、その腕を、


「あー、せっかくこっちが、見逃してあげようと思ったのにな。」


と、掴んで、その盗賊の1人の顔を手加減して殴った。雑魚相手には10%ぐらいがいいだろう。冒険者には、20%でやったけど、こいつらの方が弱そうだしな。


殴られた奴は、そのまま気絶して、他の奴らは、俺がただの旅人ではないことに気がついた。


「こ、こいつ!行け!やっちまえ!」


残りの4人が一気に来たけど、戦いなれていないのか、まごついていたので、俺は、1人ずつ同じように、殴っていったら、最後の1人で、


「わ、悪かった。見逃してくれ、頼む。」


と、土下座していた。それはそれは、きれいな土下座だったので、優しい俺は、


「まあ、いいよ。楽しかったしな。けど、次やるときは、相手をちゃんと見極めろよ。」


と、アドバイスまでしてやった。そう言った後そいつは、仲間を置いて、森のなかに走っていった。やっぱり、アジトがあるんだな。仲間は置いていくなよと思ったが。


盗賊を倒した後は、門に行き、そこで検査があったが、


「冒険者で、名前は、高橋みなとさん、ルアさんですね。では、犯罪歴がないか、この玉に手を置いてください。」


そして、魔法の属性を調べる時のような、玉を出してきた。俺たちは、そこに置いたが、なにも反応することはなかった。


「はい、犯罪歴はないですね。では、ようこそ「ラベン」へ!」


俺たちは、次の国「ラベン」に無事着くことができた。この国では、適当にクエストでもして、お金を貯めよう。それで、早く魔王連れてきて、神様の依頼終わらせよう。


入った俺たちは、まず適当な店に入って、昼食をとった。この国ですることは決まっていて、まだ昼間なので、クエストを受けることにした。


「まず俺は、冒険者ギルドに行こうと思うんだが、ルアは、どうする?」

「私は、宿を借りておくのと、適当に、要るものを買っておきますね。」

「分かった。えーっと、じゃあ、7時に冒険者ギルドの中の酒場にいてくれ。」

「わかりました!クエスト頑張ってくださいね。」


そうして、微笑んでくれると、なんでもできそうな気がした。


そうして、別れた俺は、冒険者ギルドに行ったんだが、


「場所が分からん。結構広いし、分かりやすい建物も、ないんだけど。」


そう、冒険者ギルドの場所が分からない!人に聞いたら、教えてくれるかな?そう思い、聞くために、人を選んでいると、


「おい!ボウズ、邪魔だ!」


と、厳ついおっさんに言われた。


「あ、すいません。冒険者ギルドはどこにありますか?」

「あ!?冒険者ギルド?あーあこっちにあるよ。」


そう言って、歩き出したのでおれも着いていくと、騒がしい場所に着いた。


「ここが、冒険者ギルドだ。ボウズ、依頼でも出すのか?」

「いえ、受ける方です。」

「そうか、頑張ってるんだな。これやるよ!」


そうして、持ってたリンゴをくれた。いや、リンゴっていう名前か分からないけど、日本でいうリンゴだった。意外と優しいのか?と思っていたら、


「俺も、盗賊の奴らには、困らされているからな。あいつらを、さっさと倒してくれや!」

「分かりました。まあ、僕のランクで受けれるか分かりませんけど。」

「いや、盗賊倒しにはランク制限ないぞ、この国は。報酬も高いけど、盗賊の頭が強いせいか、誰も受けないからな。困った冒険者ギルドは、誰でもいいから受けろって感じだな。」


ほう、いいことを聞いた。なら、俺がそれ受けて、さっさと報酬貰っちゃうか。


そう思って冒険者ギルドの扉を開けた。



盗賊はやっぱり、生には貪欲かな。と思って、土下座させてます。

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