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「最強」スキルは俺専用です!  作者: うきを
一章 転移先「ディセカ」
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走って行く。

主人公をできるだけ自由にしたい。

俺たちは決闘場を出て、まずは店に謝りに行った。こういうことは、ちゃんとしておかないとダメだなと思ったからだ。それに、お金払ってないから。


「俺のせいで、迷惑をかけて、すいませんでした。」

「いいですよ、別に。冒険者の方たちはいつもあれですから。でも、大丈夫だったんですか?決闘になったんじゃ?あの人たち、力だけはありますから。」

「ご心配なく。一通り絞めてきたんで、今後はあまり調子に乗ることはないと思いますよ。あと、代金は何ペリですか?」

「そ、そうですか。ああ、お金はいいですよ!むしろ、トラブルに巻き込んでしまったので、貰えません!」

「なら、お言葉に甘えますね!」

「はい!また来てください!」


そう言い、俺たちは店から出た。この後、どうするか。何があるのか分からないし、回っておきたいんだけど。


「ルア、何かいい場所はない?」

「うーん、あ、噴水がある場所があるんですよ!結構いい場所ですよ」

「なら、そこに行くか!」

「はい!」


噴水か、日本にいたとき、見たことないかもしれないなぁ。それに、話をするにもいいだろうしな。


そうして、俺たちは噴水があるという場所に行った。とても大きくて、ちょっと、公園のような、場所になっていた。子供もたくさん遊んでいるし、和やかな雰囲気のいい場所だな。


俺は、訓練で明日ダンジョンに行くということ、参加自由のことを話した。


「みなと様は、行かないんですか?」

「その事なんだが、そろそろこの国から出ようと思う。正直、城にいてもしたいこともないしな。自由にこの世界を見て回りたい。」

「え、私の座学そんなにつまらなかったですか?」


え?あ、言い方悪かったな。これじゃあ、誤解されるな。てか、そんな泣きそうな顔をしないでくれ。この先、言いにくくなるじゃないか。


「そんなはずある訳ないだろ!座学なかったら、もう出ていってる。でだ、ルア!俺と来てくれないか?」


俺は言った。告白みたいなこと言うの慣れてないから、俺の顔めっちゃ赤くない?絶対に赤くなってるよ!


「あ、でも、その、仕事とか、あるなら無理にとは言わないけど。」


あー、俺は何付け足してんだ!バカ!意気地無し!間抜け!こんな言い方したら、別に来なくてもいいとかに、聞こえるじゃん!


てか、何か反応を。できればいい方で。


「え、でも、私じゃ足を引っ張っちゃんじゃ?それに、えーっと、あの。」

「そんなことない!俺は料理も作れないし、掃除も洗濯も、お金も使いすぎちゃうし、一人だと何にもできないんだよ!」


我ながら、何て事言ってるんだ!恥ずかしい。ここまで来たら、もっとごり押しだ!


「それに、一人だと寂しいし、初めて人のために何かしようと思ったし、友達になってくれたし、お前がいないと、俺はもうダメかもしれない。」

「クスクス。」


彼女はそうやって、微笑んだ。俺は、その笑顔を見て、単純に守りたいと思った。


「俺に、お前を守らせてくれ!」

「それって告白ですね。はい!これからもよろしくお願いいたします!」


よっしゃー!これからもずっと一緒にいられる!俺は、こんな気持ちになったことなんて、初めてだ!


「でも、そうなると、王様に一言言わないといけないかもしれません。黙って出ていくと、最悪、指名手配になるかもしれません。そうなると、めんどくさいです、とても。」

「あ、ああ。そうだな。俺から言うから、隣にいてくれ。」

「はい!分かりました!」


そうして、俺は気持ちをしっかりと伝えることができた。まあ、恋愛的な気持ちがあるのかは分からないが、側にいてほしいという気持ちは、本物だ。


俺たちはその後、どこかに寄る事もなく、城に帰った。


「ずいぶんと、早いお帰りだな。それに、行くときよりもいい顔になったんじゃないか?」

「分かる?まあ、いいことあったんだよ。」


門のところにいた、兵士と会話するぐらいには、俺も浮かれていたらしい。そして、城に戻った俺たちは、真っ直ぐと王がいるところに向かい、こう言った。


「おれたち、ここから出るわ。」


王や、王女、周りにいた貴族や兵士までもが、黙って俺らを見ていた。


「あ、ルアも、いっしょにだから。じゃ、俺らはこれで。」

「今まで、お世話になりました!」


ルアも、挨拶をして、出ていこうとしたのだが、


「待て!そんなこと許されると思っているのか!」

「え?何?」

「だから、出ていくなど、許される訳ないだろ!お前はこの国に、何かを返したのか?誰のお陰でここで今、生活できているんだ!そこのメイドもだ!恩を仇で返しよって!」

「は?おれは、勝手に連れてこられたし、お前らに恩なんか感じたことない。それにルアは、俺が連れていくって言ったので、ノーカンだ。それに、お前らはメイドたちに礼なんか感じてないんだろ?」


俺は、そのさも同然だと言う風に言ったんだが、


「それはできぬ!お前たちは、この国のために働けばいいんだ!おいお前ら、そいつらを捕まえろ!」


そういって、兵士たちが俺たちを取り囲んで、集団で、襲いかかってきた。俺はとっさに、ルアをつかんで、兵士たちを飛び越えるように、ジャンプをした。


「うおっ、意外と跳べた!すげー、自分の体じゃないみたいだ!」

「こんな時に何いってるんですか!どうしましょう!逃げるんですか?」

「ああ、ここまで来たら、説得なんて無理だ。このまま逃げちゃおうぜ!」

「はい!どこまででも一緒に!」


俺たちは扉を出て、門に向かって走り出した。前からも後ろからも、兵士たちが来ているが、後ろのやつらには捕まらないし、前のやつは、適当に蹴ったりしながら、走り続けた。


「待て!これは何の騒ぎだ!」


そういって、クラスメートたちが集まりだした。こいつは兵士たちよりかは強い。何より、この国の事を信じていやがるからな。


「邪魔したら、潰す。それでもいいなら、かかってこい!」

「あ?お前みたいな、根暗が異世界に来たからっていきがってんじゃねーぞ!」


ちっ!クラスメートたちめ、根暗とか言いやがって。事実だったから言い返せない。けど、


「うるせー!なら全員かかってこいや!お前らごとき、俺一人で十分じゃ!」

「なんだと!おい!こいつを潰せ!絶対に逃がすな!」


いや、俺が煽っておいてなんだけど、ここに来てから、絡まれすぎじゃね?


クラスメートたちは、特殊なスキルを持っているから、集団で来るとめんどくさい。なので、こちらからだ!


俺は、まず目の前にいた、男三人を蹴りで飛ばし、その後ろにいたやつ男女5人を手加減のスキルを60%にして、その蹴りの風だけで吹っ飛ばした。手加減のスキルで、軽減しても、こんな威力が出るのか。これなら、魔法が使えると、思われたんじゃないか?


思惑通り、他のクラスメートたちは、俺が魔法を使えると思ったらしく、俺たちから距離をとってきた。


この隙を狙って、俺は、クラスメートたちから逃げた。全員相手にするのは、めんどくさい。逃げた方が早いしな。


それからは、追ってくる人数は減った。諦めたのか、分からないが、来なくなったのは、いいことだ。この調子で外に出ようと、突っ切っていき、そのまま外に出ることができた。門のところにも、兵士がいたが、止められることはなく、むしろ、「頑張れよ!」と、声をかけてくれた。それは、門の兵士としていいのか分からないが、俺たちとしても、ありがたかった。


「あー、疲れたー。体力的にじゃなく、精神的に。もう人混みは当分いいわ。」

「お疲れさまです。結局強行手段になっちゃいましたけど、これはこれで、楽しかったですね!」

「そうだな。まあ、ルアは持たれてただけだけどな!」

「そんなことないですよー!私だって、ちゃんと応援してたんですから!」

「そうなん?」

「そうですよ!」


だから頑張れたのかな?まあ、もう人も追ってきてないし、ゆっくりしてていいだろ。まだ、暗くないしな。


「そういえば、スキルってどうやって得るんだ?」

「え、今ですか?」

「ああ、結構重要だな。」

「うーん、それを頑張ったり、そのスキルを持ってる人に教えてもらったり、ですかね?」

「そうか、なら、取れてるかもな。」


そう言い、俺は、ステータスカードを見た。


高橋みなと レベル1 16歳 男

種族 ?

職業 ?

使用武器 なし

体力 ?

攻撃力 ?

防御力 ?

魔力 ?

俊敏力 ?

スキル 「最強」、手加減レベル10、鑑定レベル10、偽装10、逃走レベル3

称号 最強 やる気なし 神様の依頼を受けた者 神様の友達 国への反逆者 ルアのご主人様 ルアの守護者


あった。

〈逃走…何かから逃げるとき、体力の低下や、速さなどに補正がかかる。〉


これからも、逃げる事ありそうだからな。それよりも、

《国への反逆者…国に反逆した者に与えられる称号。これがあるからといって罪になるわけではなく、あくまで、その国にいられなくなるぐらいである。》


え?そんなもんなのか、まあ、人を殺したりしてないしな、罪は犯してないか。


《ルアのご主人様…メイドのルアに認めてもらった者。》

《ルアの守護者…ルアを守ると決めた者。》


おう、そうか。俺は認めてもらったのか。てか、こんなものまで、称号に出るのか?まあ、いいか。


「これからどうするのですか?」

「とりあえず、冒険者になる。」

「ええ!?あの集団ですか?さっき喧嘩を売ったばっかりじゃないですか!」

「だからこそだよ。あのとき、力を見せておいたからな。すぐなれるだろうし。」

「まあそうかもしれませんが。」

「まあ、とりあえず行こうぜ、よいしょっと!」

「え、ええ!?また私を持つんですか!?」

「ああ、そっちの方が早いし、ルア軽いし。」

「そ、そうですか、ならいいです。」

「照れちゃってー!可愛いー!」

「やめてください!もう、ほんとに!怒ってるんですから!」

「はいはい、行くよ!」


この状態でも、いつもより速く走れるのは、俊敏力が上がってるからか?このペースだと、すぐつくな。


思った通り、さっき来た場所まで、歩いてきたときは、時間かかったが、走ると、すぐついた。


「とりあえず、入るか!」

「ほんと、今度こそ穏便にいきましょうね!」

「分かってるよ!」


俺たちが中に入ると、さっきまで騒がしかったのに、急に静かになった。怯えている人もいるな。俺たちは、イーナさんを探した。イーナさんは、クエストかな?何かの張り紙がされているところにいたので、近づいて話しかけた。


「あの、イーナさん。冒険者になりたいのですが。」

「え!?あなたがですか!?あんなに、冒険者を痛め付けたのに?」

「言い方悪いですね。絡まれたのを振り払っただけですよ。」

「そうですか?ならいいんですが。」


え?いいの?まあ、話が早く進むならいいか。


「じゃあ、あそこに並んでください。受付の人に言えば、分かるはずですから。」

「ありがとうございました。行こう、ルア。」

「はい!」


そうして、俺たちは受付まで来たんだが、受付の人たちも、俺の決闘を見ていたのか、怯えられていたので、


「大丈夫ですよ。俺は理由もなく暴力を振るったりしませんので!」

「そうですか、私は、受付嬢のセリーです。それでは、説明を始めますね。」

「「お願いします!」」


俺たちは、受付嬢のセリーさんの話しを聞き始めた。

主人公はこれからも、自由奔放です!これからも、応援お願いします。そろそろ、一旦、登場人物の整理をします。

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