誰でも開ける割烹
『割烹』
高級日本料理をカウンター席などで味わう大人のお店。
庶民的とは言い難い。
私が「なろう」の末端に加わらせて頂いてから三か月が過ぎました。
小説投稿サイトは勿論の事ネット事情にも疎い“ネットお上りさん”の私は、この間幾つかの新しい言葉に出会う事となった訳です。
最初の頃はホントに異国情緒さえ感じる程。専門用語の応酬に目頭を押さえました。
いいえ、別に泣いているんじゃありません。目がチカチカして脳みそが発熱していただけです。
普段から執筆中などPCの傍らに電子辞書を置いて漢字や言葉に迷いがある時は調べているのですが、ここで出会う言葉は「広辞苑」にも載っていません。
ここでの“生きた言葉”なのでしょう。
そこで、ネットの事はネットに聞くのが上策と検索してみる事と致しました。
『エタる』
私がいちいち申し上げるような事ではありません。
皆さんよくご存知のやるせない状態変化です。
投稿⇨連載⇨パッとしない⇨展開が暗礁に⇨エタる……。
使い方、大丈夫ですかね?
“エタる”に至る三大展開と言うのもあるそうですが、私にはそんな難しそうな物は書けそうにないのでホッとしました。
『モブ』
「てめぇ! モブみたいな顔しやがって!」
と言う、セリフに出会って???
「~みたいな」と言うからには比喩だと思いますが、元の「モブ」に心当りがないので早速検索。
まんま英語でした。ええ、普通に。ちょっと照れた事は隠せません。
『メタ的』
何だかとっても硬そうです。
色は銀色だと思います。
触るとひんやりします。
ひょっとするととんでもなく逃げ足が速いかもしれません。
会心の一撃が出ることを期待した遠い日を思い出します。
『ワナビー』
カンガルーの仲間。……ではないでしょうね、やはり。
どうやら概ね英語を語源としている物が多いんですね。異国情緒が溢れていたわけです。
モブなんて英和辞典でも調べられたと後で解かって苦笑しました。
かと言って、そればかりじゃない。
ゲーム用語なんかは更に難解、これこそ真の牙城です。
難攻不落の本拠地からは撤退する事にしました。
色々と覚えた言葉の中で、私が最も気に入ったモノ、それは……
『チョロイン』
その響きがいい!
スキップするような軽やかさ。
コロコロと坂道を転げるように楽しげな様子。
とてつもなくチョロいんだろうという事がこの一言に集約されています。
“チョロいヒロイン”を省略しただけなのに様式美さえ感じます。
チョロインと呼ばれるキャラクター達は、然したる理由もなく妄信的に主人公を愛する(しかも多くは唐突に)存在のようですが、意外とリアルな恋愛に於いてもそういう人もいるかもしれませんね。
尤も、その後の交際は束縛などというドロドロした展開が待っていそうです。
だから皆フィクションに走るのか。なるほど……。
『ツンデレ』
変化球投手。