2話
随分と久しぶりですが、書きました。
「どうも、氷川圭一です。お久しぶりです。」
「どうも、神です。鬱です。疲れました」
「あなたもですか」
「ええ」
そんな感じで、目の前に20過ぎくらいの年齢の方がいました。俺と同じく覇気がないです。
「ところでここはどこでしょうか、年甲斐もなくはしゃいだので恥ずかしい死に方だったと思うのですが」
「神界」
「そうですか、では、どうしますか」
「何か君と一緒にいたミニ●●が九十九神になりそうな予感がするよ」
「神様、電動付自動車模型ですよ。商標登録されているものを、無許可で小説で使用するのはご法度です」
「じゃ、爆シ●●を改造したから異世界で達者で暮らしてください」
「あっ、はい」
「いろいろなことは、その携帯に入れておいたから」
「携帯ではなくてスマホですけど」
まあ、いわゆる初期から2世代上で数年型遅れだからなぁ。携帯とそんな機能はかわらんだろう。
「スマホか、形はそうだが、性能が携帯より悪かったから携帯でいいだろ」
「まあそうですね。セキュリティ構築がめんどくさくてあきらめましたよ」
「それじゃ、頑張って」
「はい」
そんなわけで、返事をしたら眠くなって、意識が飛んだら、草原にいた。そう言えば爆●●●でも、●●●●テク●四駆でもだめだって思うのは俺だけだろうか。
そもそも、神様俺よりも詳しそうだった。好きなのかな。スマホに何かPDFファイルがあるな。
「げ、読みにくい、初期状態じゃん」
スマホ標準のPDFファイルのブラウジングソフトは役立たずだったので、新しいアプリをインストして、読みやすくしたもんだが、今現在、横文字が100文字超えるとスクロールして読まなければならない状態だった。
「えっと、何々、レベルアップしたら色々なアプリをダウンロードできるようになる……もともとフリーソフトだったのが、こっちに来て有料じゃなくて、レベルアップ恩恵かぁ」
しかし、このPDFファイルは、俺の思考をトレースしているのか、それとも神が未来でも見えているのか。
「一応思考トレース型にスマホは改造してあるから、初期状態でもある程度は働いてくれる……と、あちっ」
スマホが急に熱くなって、動きが悪くなった。
「君のレベル1だと、直ぐに発熱して、電池切れるよって、切れた。充電どうするんだよ。一応まだ、マシン用の単三電池があるけどって俺のマシンは?」
どうも、一連の事態に疲れた。肩こったなぁ
「この重さ……1台入ってるな」
どうも、俺の専用バックを持ってきてくれたらしい。ショルダーバックにもリュックにもなるいまどきのバック、普段はパソコンかマシンかを選択して持ち運びをしている。マシンの時はメンテナンスボックスも入れて最大3台まで入る。
両方入れたいときは、マシンが1台とそのメンテボックスしか入らないが。
「うーん、このマシンか」
入っていたのはメインで使っていて多分一緒に逝ったマシンだ。素組状態になっている。メンテナンスキットの中もドライバー、やすり、カッター、コンパウンド、接着剤、特性混合粉、グリス、マスキングテープ、両面テープ、数種類のビス、ワッシャー、ナットしかないな。
【充電が完了しました】
「びくった。ソーラー発電でしかも急速充電できるのか、まだ、1時間も経ってないはずだけど」
まだまだプロローグです。