賞味期限とはなんぞや 消費期限とは?シートベルトとは?
「長政さん、じゃあ行こうか」
「将太殿、いくって何処に」
「前に言っただろう。この世界でも底辺で生きている奴がいるって。いずれ会わせてやるって言ったただろ」
「そういえば、そんな約束をしたことがあったな」
「たまにここの屋敷で余った食べ物を持って行ってるんだ。俺にはそんなことしかできないけどな」
厨房で大量の期限切れ間近の弁当を受け取った将太。
「大量の弁当だな。 どうするんだ。それにし…しよ…うみきげんとはなんじゃ」
「ああ、長政さんの世界には賞味期限とか消費期限なんて、ないか。まあ、この弁当は腐る一歩手前って事」
「腐ってるようには思えんが」
「まあ、賞味期限ってのは味は保証できないけど、なんとか食べられる。消費期限ってのは食べるなって事かな」
「まあ、この弁当持って。車に積み込むから」
二人で車に弁当を積み込みました。
「じゃあ、そっちに座って。シートベルトもちゃんとしてね」
「し…し…ーとべる…と…?」
「シートベルトってのはこうするんだよ」
「な、何をする?わしを拘束してどうするつもりじゃ」
「どうもしないって。これをしないといけない決まりなんだ」
「拘束しなければいけない決まりって…なんでそんな決まりがあるのじゃ」
「いいから、出発するよ」
翔太はエンジンをかけました。




