佐川教授が行方不明です
「これから二人に経営学を教える藤井だ。ふたりには、まず、マーケティングの基礎、それから商業法規、簿記を学んでもらう」
「な、なんだって、俺がこんなことしなくちゃいけないんだ」
「そりゃあ、翔太、お嬢様の気まぐれに決まっているじゃないか」
「第一、先生がお嬢様が連れてきた婚約者候補を次々追い出すから、俺みたいなもんまで、って、長政さん、お嬢様の婚約になる気じゃ?」
「まさか、だが、この時代の帝王学というのを学ぶのも悪くないと思ってな」
「じゃあ、簿記から始めるか、全く、お嬢様が連れてきた奴らは顔だけが取り柄で、財務諸表の見方もわかってないんだから」
「わしは、簿記ならわかる」
「え?長政さんあんたの時代に簿記なんかあったの?」
「何を言っている?三国志で有名な関羽将軍が編み出した有名なものではないか」
「へえ、そうなの?それは知らなかった」
「それは俗説だ。伝説に過ぎない」
「え?ちょっと待ってよ。長政さんの時代にあった簿記って今のと違っていたりする?」
「なにをごちゃごちゃ言ってるんだ?」
「ああ、先生、実は・・・・」
「信じられん。そんなことが本当にあるのか。そんな小説や漫画みたいなこと?」
「信じられないのは無理はないけどさあ、とにかく俺としては長政さんを元の時代に返してあげたいだけど、先生、タイムマシンの理論を発表した佐川教授に会う伝、なんかしらない」
「ああ、佐川教授なら数年前から行方知れずだ」
「なんだって!」
「理沙殿の話ではその教授に支援をして、タイムマシーンを作ってもらおうということだったのだが。そのため、わしが理沙殿と結婚して理沙殿の会社を儲けさせろと」
「ああ、全く、これじゃ打つ手がないじゃないか」




