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浅井長政がやってきた  作者: 杉勝啓


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14/21

愛馬 松風との再会

長政が連れてゆかれたのは豪奢な和洋折衷の屋敷でした。

「ここで、いいわ。降ろして」

「しかし、玄関まではかなり間がありますが」

「ええ、この男と話しながら行くから」

「かしこまりました」

そう、言って車を運転していた男は車庫に車を入れにいきました。

 

ずいぶんと大きな屋敷だな。下手をすると小谷城より広いのではないかなどと考えていると、馬が走ってきました。どうやら暴れ馬のようです。理沙に襲いかかろうとするのをとっさに長政は庇いました。そして、馬をなだめようと手綱を引こうとすると、馬がいきなり長政にじゃれてきたのです。

「な、なんだ?松風ではないか。なんでこんなところにいるのだ」

「ひ、ひーん。長政様ぁー」

なおも、馬は長政の顔を舐めたりしてじゃれついてきます。

「よせ、松風、くすぐったい」

「な、何?その馬、あんたの」

「ああ、松風はわしの愛馬だ。どうしてここに?」

「昨日、どこからともなく、迷い込んできたのよ。しかも、気性が荒くって、かろうじて触らせたのは下男の翔太ぐらいよ」

「ほう、松風が。その翔太とやらはなかなかのもののようだな」

「ただの下男よ」

「いや、松風の人をみる目は確かだぞ」

「お嬢様、申し訳ありません。その馬がいきなり暴れ出しまして」

「翔太、この馬の世話をちゃんとしなきゃだめじゃないの。人に危害をくわえたらどうするのよ」

「いや、松風は気性は荒いが人に危害を、加えたりわせぬ」

「何、言ってるのよ。さっき、私を襲ってきたじゃないの?」

「ふむ、松風、理沙殿の、何が気に入らなかったのだ」

「ああ、松風はわしを見つけて、それで、わしが理沙殿を嫌っているようだから襲いかかったのか」

「な、なんですって、あんた、私のこと、美しいとか言っていたくせに」

「確かに、美しいが市には及ばん」

「市、市って何よ」

「わしの妻だ」

「え、あんた、結婚していたの?」

「ああ、子供もいるぞ。今、市の腹にはもう一人いる」

「なんなのよ。もう。じゃあ、あなたの奥さん連れてきなさいよ」

「なぜ、市を連れて来ねばならんのだ。だいたい、わしはここで働くのではないのか」

「そうよ。あんたは私の婚約者候補なんだから」

「こ、婚約、そんな話はしらん。わしは市一筋じゃ」

「だから、その市さんとやらと話をつけてあげようと言ってるのよ。あんただって、私と結婚すれば私の家、財産すべてが入るのよ。地位も名誉も思いのままよ」

「そんなものはいらん」

松風も側でウンウンと頷いています。





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