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ドアマットの理想と現実

現実世界の人の死もあるので苦手な人は避けてください。


タロットカードのハングドマンに吊るされた男という訳ではなく刑死者と言う表現を使用しているのも実は上司の自死が少し影響している。

「なろう」のジャンルあるドアマットは主に虐げられた者が成功してザマァするケースが多いと思われる。

バッドエンドが無いわけではないが概ねハッピーエンドなイメージがある。


私の親戚に1人「有名大学の難関学部に入らなければ意味がない。」と育てられていた人がいる。

なろうで言う「王太子妃にする為に育てた」系のテンプレ亜種が該当しそうな人だ。

父親が絶対君主として家族の頂点に立ち母親は「父に従えば間違いはない。」と言うタイプと言う点もなろうの何処かで見た気がする。


テストの満点は当たり前で取れなければ白飯とお茶だけになり徒競走で抜かされれば遊園地に行く約束は反故にされる。

徒競走で抜いたのは実はウチの親戚だったので1位の旗は嬉しかったらしいが彼女に罪悪感をずっと抱えていた。

ぐぅと白飯しか食べていない彼女の腹の虫が鳴いて「唐揚げ好きか?肉じゃがとか食べちゃう派か??」などと構っていたのも今となっては懐かしい思い出。


そんなドアマットな彼女がうだるような8月末にこの世界を去った連絡が来た、それも自死だったそうだ。


実は自死決行する1週間前に突然ふらりと私の親戚の前に現れ共に勉強した後『これがさいごだね。』と言い残したそうだ。

『さいご』は最後でなく最期のつもりだったのだと訃報を聞いて思った。


最後に会ったのが最期と思わず止められなかったと号泣する親戚を前に上司を自死で亡くした経験のある身としては何とも言えない気持ちになった。

後からならあれが予兆と気づけてもその瞬間気づくのは非常に難しいと痛感しているから。

大抵『死ぬ死ぬ!』と騒ぐのは止めて欲しい人で自死を決めてしまった人は気づかれないうちに全てを進めてしまう。

だからこそ『死にたい。』と生きていたい思いの狭間で救いを求める声には極力耳を傾けたいと思っている。


亡くなった彼女の幼馴染の親戚という立ち位置のため近親者で行われた葬儀には出席していないが参加した者から参加した葬儀の中で胸糞わるい葬儀だったと聞いている。

棺に眠る彼女の半身はエンバーミングの限界を感じる姿だったと耳にした。

問題は其処ではなく彼女を欠陥品呼ばわりする喪主の存在で国立最頂点と言われる大学を出る頭はあっても人の心は感じられなかったそうだ。

誤解しないで欲しい頭が良くても人格者はいる。


クッションに顔をうずめて泣く親戚は『さいごだね。』に対し『受験終わったら()()会おう』と答えたそうだ。

世界を去った彼女の『また』を望んでいる存在があったことが伝わっていて欲しい。


号泣する親戚に対し言わないと決めていることがある。

私は上司が首を吊った後『何時まで引きずるんだ元気出せ』とか『死んだ上司分も頑張れ』と言われるのが辛く勤務していたら会社を退職し今の病院勤務になった経緯がある。

頑張っているし元気を出すにも燃料がなければ気分は上がらない。


だからクッションと一体化している親戚には

「無理せず休んで泣きたいだけ泣きなさい。」

…とクーリッシュを差し入れしている。

アレなら腫れた瞼も冷やせるから。


悩んでる人がいるなら周囲にまず気持ちを打ち明けて欲しい。

貴方との「また」を望む人は何処かにいるから。

そんなわけで実は書いていた連載を休んでいます。

気持ち整理できたら再開します。

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― 新着の感想 ―
人には心と体を休ませる場所と時間が必要だと思います。 それが他人であり、一人であるのだと…。 どうか命を大事にしてほしいものです。 この世に生を受けたら決して命は自分だけのものではないのだから…
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