クフ王のピラミッドに入ればピラミッド観光は完結するのか ⑫
最後にということになりますが、ピラミッドを見て、中に入ると、次にどのような欲が出るかといえば、ピラミッドの頂上に登るということになるのではないでしょうか。
これまで紹介してきたギザやサッカラ、ダハシュールにある王のピラミッドはもちろん公式には登頂不可。
多くの条件をクリアした許可を貰い、初めてトライできます。
つまり、一般の観光客には無理となります。
そもそも高いですし、登ったはいいが下りられないということになりかねません。
一応形だけというのであれば、ギザにある地上部分が消えたクフの衛星ピラミッドか、カフラーの衛星ピラミッドの中央に立つというものがあります。
ただし、これは地面と同じ高さ。
さすがに達成感は得られません。
では、もう少し登った感のあるものとなると、手っ取り早いのがクフの王妃のピラミッドでしょうか。
もちろんここも登頂不可ですが、修学旅行中のエジプト人の集団は大挙して登るのでそこに混ざって登り、手早く証拠写真を撮って、誰よりも先に下りればお咎めは免れるかもしれませんと、経験者は語ります。
ちなみ、写真はクフ、カフラー、メンカウラーのピラミッドの稜線が重なるものが一番いいでしょう。
そんな危険なことはできないということであれば、屈折ピラミッド本体の裏側にある衛星ピラミッドがいいでしょう。
警備の人がOKを出せば登れますから。
ちなみに私がこれに最初に登ったのは最初のエジプトであるパッケージツアー中。
つまり、同行ガイドの腕、というか口が大きいということです。
それも叶わず、せっかくエジプトにきたのだからピラミッドのひとつも登らなければ帰れないということであれば、アスワンの小ピラミッドでしょうか。
アブシールのピラミッド群のうち、ネフェルエフラーのピラミッドはほぼマスタバ状態なので軽く上がれますし、訪れることができるのなら、アブラワシュのピラミッドも同様に簡単に最高点に辿りつくことができます。
王のピラミッドの頂上に来た感が得たいのであれば、リシュトにある中王国時代のふたつのピラミッドが最適といっておきましょう。
それなりの高さはありますが、簡単に登れますので。
ですが、やはり一番はギザにある平らなピラミッドでしょうか。
パッケージツアー中でに達成できそうですから。