表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/5

クフ王のピラミッドに入ればピラミッド観光は完結するのか ⑨

さて、最初に「ほとんどのピラミッドはギザからダハシュールの間にある」と書きました。

そうなれば、そうでないピラミッドもあるわけです。

まあ、正確には違うものの、アブラワシュもギザと言えなくはない程度の距離で実際に台地のうえにあるアブラワシュのピラミッドからギザのピラミッドを眺めることはできます。

そういうことで、正真正銘そのエリアを外れたピラミッドを紹介します。


まず、ラフーンとハワラのピラミッドです。

場所がどこかといえば、ダハシュールよりも南、ナイル河沿いに百キロほど南下しベニ・スエフという都市からファイユームを目指して西に進んだ途中ということになります。

この辺も当然カイロからの日帰り圏内ですが、ここを観光コースに入れているにほんの旅行会社のツアーはほぼありません。

私もパッケージツアーでここを訪れたのは一回だけで、残りのすべてがは個人旅行でカイロからアマルナ観光の拠点であるミニヤに向かう途中で立ち寄ったものとなります。


ふたつともピラミッドも内部見学はできませんが、それでも見るべきものはあります。

そして、特徴はその構成された材料。

日干し煉瓦。

日本人がその名を聞いて想像するのは耐久性に乏しいというものでしょうし、現在の様子を見れば「やはり」と思うかもしれませんが、その考えが正しいかは微妙でしょう。

日干し煉瓦が使用されたのは核になる部分であり、その表面は石灰岩の外装が施されていました。

このふたつのピラミッドを含めて中王国時代のピラミッドの多くが核に日干し煉瓦を使用していることから耐久性はあったと判断すべきであり、さらにこのピラミッドからつくられたのは三千五百年前。

当事の建造物でこれだけの外観を保っているというは日干し煉瓦はエジプトにおける建材としてふさわしいということでしょう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ