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元聖女、旅立つ

『それと聖女ベラ、貴女にお願いがあるのです』


 そう言うとズボンのポケットに何かが入った感覚がした。


 ポケットに手を入れて取り出してみると、それは種だった。


『その種を新たな居住地に埋めて育ててほしいのです』


「あの、この種はもしかして……」


『守護樹の種です』


 あ、やっぱり……。


 守護樹とは世界樹から分かれた国を護る大木の事を言う。


 国の建国と同時に守護樹を植えられその大きさは国の繁栄を現す、と言われていてる。


 その守護樹の世話をするのも聖女の役目なのだが……。


「それじゃあ、王都にある守護樹はどうなるんですか?」


『アレはそろそろ寿命が近いですからどっちみち枯れるでしょう』


 う〜ん、この国の未来を見たような気がする。


 女神様との脳内対話を終えて私は乗り合い馬車の停留所へとやって来た。


 既に馬車は止まっていてすぐ出発するみたいなので私は飛び乗った。


 どうやら私がラストだったみたいで馬車はすぐに出発した、ギリギリセーフだった。


 馬車は中心街を抜け門を抜け王都をついに出た。


 さようなら王都、さようなら教会……。


 私は振り向いてどんどん遠くなる街を見ながら心のなかで別れを告げた。


 馬車はどんどん進んで行き町を過ぎ村を過ぎ森を過ぎ……。


 どのくらい経ったかわからないが国境付近にやって来た所で私はお金を払い馬車を降りた。


 ここからは徒歩での移動となるが、太陽が既に沈みかけているので宿屋を探して就寝する事にした。  

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