表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/21

元聖女、女神様と会話する

 翌日、ぐっすり眠れた私は足取り軽やかに宿を出て役所にやって来た。


「こちらが身分証明書になります。住所とか色々変わった時は役所かギルドで更新してください。後、国外に出る時は必ず出してください」


「わかりました、ありがとうございます」


 私は自分の名前が書かれた札をマジマジと見た。


 これで完全に聖女としての私はいなくなりただのベラになった訳だ。


「さて、これからどうしようかな。 まずは住むとこを決めないといけないけど都会よりもちょっとした田舎の方がいいかな、人付き合いとか面倒くさいし」


 畑を耕しながらのんびりまったりスローライフ、最高じゃないか!


「そういえば、前に慰問に行った時にちょうどいい感じの村があった様な……」


 1年前ぐらいに魔獣駆除の依頼があって小さな村に行った事がある。


 駆除した後、結界を張って村長さんに感謝された記憶がある。


 その時に食べた料理が美味しかったんだよなぁ……。


 別に特別な食材を使ったという訳ではないけど、でも村人の暖かさとかが心に染みた。


 よし! あの村に行ってみよう!


 目的地が決まった私は早速馬車の停留所へと向かおうとした時、脳内に声が響いてきた。


『聖女ベラ、聞こえますか?』


『その声は女神様ですか、よく聞こえますよ、ていうか私もう聖女じゃありませんよ? クビになりましたから』


 私の脳内に直接話しかけてきたのはこの国を護る女神様だ。


『話は聞いています、ただ貴方が聖女であるのは確かです。 教会が見出したという新たな聖女と名乗る少女は私の声が聞こえないみたいですからね』


 聖女になる条件として女神様の声が聞こえるかどうかがある。


『う〜ん、これからの修行次第じゃないですか? もう私には関係ないので』


『まぁ私の預かり知らぬ所で勝手にやった事ですから私もそれなりの対応をさせてもらいます』


 あ、女神様静かに怒ってますね。


 これは嫌な予感がするけど私はノータッチで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ