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元聖女、戸籍を取る

「ここが役所かぁ……」


 教会よりも広くてちょっと驚いている。


「ここで書類を出してお金を払えば戸籍が作れるのね」


 まずは窓口に行き受付に声をかける。


「すいません、戸籍を作りたいんですが」


「はい、移住ですか?」


「いえ、ずっと教会で仕事をしていまして……」


「あぁ、なるほど。 それではこちらの書類を書いてください」


 書類を渡され私は名前を書いた、住所……、まだ住む所は決まってないんだよなぁ……、まぁ名前だけで大丈夫かな?


「まだ住む所が決まっていないんですが……」


「後からでも大丈夫ですよ、名前さえわかれば戸籍は作れますから」


 あ、そうなんだ。


 私は書類を提出、そしてお金を払って手続きは終了、明日には戸籍は出来ている、との事だった。


 とりあえずにこれで国内は安心して移動できる。


「ふわぁ〜、なんだか疲れたなぁ……」


 私は宿に行きチェックインした。


「あぁ~、ふかふかのベッドぉ……、それだけで癒されるぅ~……」


 聖女の部屋にもベッドはあったけど固かったんだよねぇ。


 司祭様曰く『聖女は清貧であるべき』、つまり贅沢は禁止されていた。


 果たして新しい聖女様はあんな厳しい生活に耐えられるだろうか?


「多分、無理だろうなぁ。そもそも王太子様の婚約者なんだしきっと色々言ってくるんだろうなぁ……」


 私もアレコレ貴族の我儘に振り回された経験がある。


 きっと教会にこれから色々介入してくるんだろうなぁ。


 司祭様達は大丈夫なんだろうか……?


「まぁ私が心配しても仕方が無いんだけどね」


 私はそんな事を考えながらも眠りについた。


 明日から本格的に動く事にしよう。  

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