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元聖女、老人の話を聞く

「おじいちゃん、どうですか?」


「おぉ~、良いのぅ、やっぱり若い子に肩を揉んでもらうのは気持ちいいわい」


 私は近所のおじいちゃんの肩を揉んでいる。


 この村に来てからの私の日課である。


 毎日、おじいちゃんおばあちゃん達の話し相手をしたりたまにマッサージ+治癒魔法をかけている。


 おかげですぐに馴染む事が出来た。


 私自身が家族の暖かさとか知らないからこうして村の人達と話すのは凄く新鮮で居心地が良い。


「ふぅ〜、すっかり楽になったわい、いつもありがとうな、ベラちゃん。 まるで孫が出来たみたいじゃよ」


「そう言ってくれるとありがたいですよ。 でも、本当のご家族から連絡とかあったりしないんですか?」


「いやぁ〜、村を出ていったきり音沙汰無しじゃよ、どこで何をやってるかさっぱりわからんしどうして出ていったのかもわからんよ。 きっとこの村が嫌だったんじゃろうなぁ……、まぁ気持ちもわからんでもないがな」


 そう言っておじいちゃんは寂しそうな顔をする。


「別に喧嘩した、とか仲が悪い訳じゃ無いんですよね?」


「うむ、中には勘当絶縁状態もいるらしいが、それも心配だからじゃよ。 儂も街に出たい、と言って親と喧嘩した事があるからな」


「そうなんですか、それでおじいちゃんはどうしたんですか?」


「一時期、街に出ていたんだが水が合わなくてなぁ、1年もしないうちに帰ってきたんじゃ。 アレは若気の至りで訳もなく自分自身に自信があったんじゃ。 今となっては親が正しかったんじゃなぁ」


 なるほど、経験があるから強く反対は出来ないのか。 

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