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第50話「俺は"主人公"じゃなかった。」

私は物語の主人公だと思っていた。

幼少期から大学まで私はずっと"主人公"だった。

運動神経も良く、勉強も1番、絵も歌も人並み以上にできた。

世界は自分の中心に回っていると思っていた。

だから、私は頑張れた…全て"都合の良い未来"となるだろうから。

だが、結果は違った…何度努力をしても怒られる…何故だ。"主人公"の私が努力をしているのに報われない?私は"主人公"なのに。 いや、まだ耐え忍ぶターンだろう。物語で言うところの佳境だ。耐えろ私。全ては"より良い未来"のために…。

30年…そんな未来は来なかった。絶望した…ずっと平社員のまま…怒られる…私に未来など無かった。

"私は主人公じゃなかった" 。

死のう…こんな未来を生きたい訳じゃない。

私が自室で首を吊ろうとした…次の瞬間


「君は頑張っている…報われないのはおかしい。」


神に出会った。神は言った。

"君が頑張っている…報われないのはおかしい"。

その通りだと思った。私がおかしいんじゃない。この世界がおかしいんだ。

こんな世界要らない…自分が一番の世界が欲しい。それ以外は要らない。

そんな私に神は力をくれた。

能力"主人公"…私にピッタリな能力だと思った。

異世界に転移してから、私は沢山"主人公"をした…はず…それなのに。


「お前は…ここで止める。」


「みんなぁ、力を貸してくれぇ!」


なんで"あいつら"の方が輝いて…"主人公"に見えるんだ?

おかしいおかしいおかしい…私が主人公のはずなのに…はずなのに…はずなのに…



「お前は終わりだ。佐久間恭平。俺の物語の"悪役"として死ね。」


"血塗れの悪魔"が手を振り上げる。


…そうか、死ぬ間際だから、分かる。私は特別な存在になりたかったんだ。"主人公"という特別な存在に…だから、輝いてみえたんだ。

"必死私から世界を守る姿"…まさしく"主人公"…"特別な存在"だ。

そして、私は"ありふれた悪役"として死ぬ。

嫌だ…こんな状態として死にたくない…私は…俺は…

"特別な存在になるんなら、悪役にだってなってやる!!!"


突如、私の体が光る。

そうか…俺は"悪役"を受け入れた。その事で能力に変化が訪れたのか。


能力 "主役"

"主人公"としても"悪役"としても好きな未来を選択することができる。


"未来を選択"…だが、この強者に…"血塗れの悪魔"勝てる手立てはない。

なら、"生き残る"!!それが俺が選択する"未来"だ。


俺は"血塗れの悪魔"の手刀を食らう。だが、俺は"生き残る未来"を選択した…これで…


「言ったろ、佐久間恭平。お前に"未来"はねぇって!」


俺は体を斬られる。それは内臓まで届きうる一撃。

初めから、俺に"生き残る未来"なんて存在しない。

俺は吐血する…ハハハハ、もう死ぬな…これ…

でも…最後に…"血塗れの悪魔"の"特別な存在"に慣れたかな?

あの強者に立ち向かう人間…"特別"な人間に

さよなら…世界…俺は佐久間恭平、悲劇の"主人公"だ。



佐久間恭平の死を見届けた俺は奴等の死体を燃やす。

…ついでに死んでいったアイツらの能力も奪って…

佐久間恭平…同情はするが容赦はしない。

お前は"承認欲求が欲しい"ニンゲン過ぎたんだ。

そんなお前は世界に"適応"できない。

"平和な生活ができない。"

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