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第48話「"悪魔"と"神の使徒"」

嶋田小夏は家に歩み寄る。

自身を痛めつけた"悪党"を殺すために…

彼女が手を扉に掛けた…その時


「だる…なんで私がこんなことしないといけないのかな?」


背後から空気を一変させるようなネットリとした声が聞こえる。


「なんで後ろを…"気配遮断"でもあるの!?」


嶋田小夏は驚き、距離をあける。

目の前にいる女は気だるそうにする女。

大丈夫だ。自分の相手にはならない。

そう考えていた嶋田小夏は"絶望"する…いや、"絶望すら出来ない体"へと書き換えられる。


「"怠惰なる刻"…さぁ、思考を止めて…もっとダルくいこうぜ。」


その瞬間…嶋田小夏の思考力は低下した…考えられるのは"楽"ができる方法を考えることだけ。


「ウチ何すれば良かったっけ?」


「何もしなくていいんだよ。ただ、ゆっくりすればいい。」


ベルは嶋田小夏に洗脳ともいえる教育を施す。その時、嶋田小夏の思考はスリープした。


「…ここまでは私のお仕事。こっからは別。」


七つの大罪…怠惰のベルは壁にもたれながら眠りに着く。


「はぁ、寝てますか。まぁ、仕事はしているので許しますか…」


その代わりに来たのは憤怒のサタン…彼女の顔は血管が浮き彫りになっている。


「ホント…貴方が怠惰なお陰で私の怒りがすぐに溜まるので良いんですけどね…」


そういう彼女は手袋を外し、構えを取る。


「"アングリー・インパクト!!!"」


そう放つ彼女の一撃は嶋田小夏の横腹を捉えた…嶋田小夏はあまりの威力に吹き飛ぶ…

その時、彼女の思考力は元に戻る。


(何が起こってる!?吹き飛んでいる!?痛い…)


彼女は視線を下げると…絶句した…

彼女の胸から下が粉々になっていたからである。

彼女はすぐに携帯を取ろうとするが…


(ない…あっ、最後に閉まったのスカートのポケット…嘘じゃん…嘘じゃん嘘じゃん嘘じゃん嘘じゃん嘘じゃん嘘じゃん嘘じゃん…)


彼女の意識は遠のいていく…彼女は殺した相手すら分からないまま"死んでしまう"…嫌だ…そう思っても自分に出来ることはない…


「アハハハハハハハハ…アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…」


彼女は狂う程笑い…涙を流しながら、森の中で寝転がる…彼女は狂気に包まれた。


「生き残りたいか?」


その時、仮面を被った男が闇から出てくる。


「…ウチはまだ"血塗れの悪魔"にも"私を殺した奴"にも復讐できてない。まだ死ねない。」


嶋田小夏は執念深い性格だった。


「よし、契約成立だ。お前は今日から"俺の下"だ。神の下からは外れろ。」


仮面から除く彼の目は紅く…黄色く…光っていた。



「おー、お前らで刺客倒してくれたんか。ありがとうな。」


俺…ソウヤはバハムートを引き連れながら、感謝の言葉を綴る…刺客とか面倒臭いし、相手してくれて助かった。


「いえいえ、貴方様の下僕として当然の行為をしたまで…それよりもそちらも主従関係が成立したようで…」


「あぁ、主従関係というよりかは…俺的には利害の一致だな…こいつが強くなれば俺の出る幕が無くなるかなって…」


そう、バハムートが強くなれば俺が楽できる…俺が力を分け与えた理由はそれだ。


「そんなことだろうと思ったわ。お主はやはり楽したいじゃのう。」


「当たり前だろ。俺を誰だと思ってる?楽に生きたい人間だぞ。」


俺は自慢げな表情で彼女らを見つめる…あれ、アイツがいない…


「あっ、そういやルシファーはどこ行った?」


「あぁ、ルシファーなら…」



その頃、ハルムーン共和国上空…


「なんだ…これは…」


ルシファーは上空から下の惨状を見ていた…

…"生存者はいない"…そう思える程酷い有様だった。


「これも"神の使徒"がやったのか?やっとることは最早"悪魔"じゃろ。」


ルシファーはその姿だけ確認すると、その場から去った。

ルシファーは再認識した…"神の使徒"は"悪魔"だと…

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