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第40話「逃げ道はない。」

眠い…マジで眠い…俺は無理矢理外に連れ出された…これには訳がある…


「僕…四天王になりました。」


ある日突然来なくなったコルンがいきなり来るとこう告げる。


「ほぉ…おめっとさん。」


大して興味のない話題だ。どうでもいい。俺は話を聞き流す…が、次の言葉は聞き流すことが出来なかった。


「はい、なので僕の四天王就任祝い兼お披露目会に来てください。はい、これ、入場許可証です。」


「は?」


俺は馬鹿みたいに口をあんぐり開ける。その様子はさぞ滑稽の様…

しょうがないだろう。いきなり会に来いとか横暴にも程がある。


「断ってもいいか?」


「断ったら魔王軍全員がここに来て、パーティしますよ。」


クソ野郎…完全に退路消しやがった…


「ルシファーにサタン、そしてベル…代わりにパーティに出てくれ。」


俺はバハムートと一緒にテレビを見るサタンとルシファー、ベルに丸投げする…入場許可証もルシファーのデコ目掛け投げる。


「なぁ…御主人様…実はワシはもう貰っておるのでな…代わりに行くことはできん。」


そう言うと懐から3枚の入場許可証を出し、俺に見せる。

また退路が潰された。


「バハムートは…」


バハムートも許可証を見せる

退路が…まだ…可能性が…ないわ。ニーナは大英雄…魔族のパーティは無理だ。リリネとアリアも勇者パーティだから無理。フェンリルは神獣だ…論外。


「なんでこう…お前は頭が回るのかなぁ…」


俺は目尻に涙を浮かべながら…奴に問う。なんでこんな極悪非道な非人道的な事が笑顔で出来るのか…"パーティに出る"…この行為がどれだけ面倒なことか…やはり、奴は魔族の四天王だ。人の嫌がることを熟知している。


「すみませんね。今回だけは出てください。それでは…」


パーティの準備をするためだろう…コルンは家から立ち去ろうとする。


「今回だけか…恐らく"魔王"が俺を気にしているんだろう…人間側か魔族側か見極めるために…正直俺は中立なんだけどなぁ…」


俺は貰った紙切れをポケットにしまう…今回は面倒くさくないと良いけど…


一方、天界の何処か…

四阿を取り囲むように扉が8つ仕掛けられていた…

中央…四阿には例の御方…金髪の男が座っている…


「おや…もうクリアしたのですか…」


彼が言葉を発すると同時…1つの扉が開かれる


「ふぅ…終わった。チョー面倒臭かったし、マジテン下げ。」


アニメでよく見る高校生ギャル…そのような風貌の女が扉から出てき、文句を垂れている…


「よく早く終わらせました…"嶋田小夏"さん…貴方にご依頼があります。」


「よく言うわ…拒否権無しな癖にね。」


四阿に座っていた金髪の男は立ち上がり…嶋田小夏に頼み…命令する。


「近頃、四天王就任のパーティがあるようです…そのパーティを滅茶苦茶にしてください。頼みますよ。」


彼はそう話した直後、新たな扉ができる…その扉は他の8つの扉よりもより精巧に出来ていた…小夏は感じる…この扉は初めから用意されていた物だと…だが、彼女には関係ない。彼女はドアノブを回し、異世界へと飛び出す。

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