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第38話「操り人形の糸は切れました。」

「さてと、サクッと終わらせようか?」


俺は自身の指先をじっと見つめながら話す。

その態度は緑色の化け物…"チー"だっけか?…まぁ、そいつの癇に障ったらしい…奴は木々を薙ぎ倒しながら俺の眼前まで走ってくる。

まぁ、こいつからでいいか…

俺は拳を固め、殴る。


「グウォォォォォォォォォ!?」


奴はよろける…マジかよ…"まだ1割の力でしか殴ってないぞ"。こいつの底は見えた…鑑定を使う必要性すらない。


「さようなら、デカブツ。」


俺は奴の顔面まで飛び上がり、蹴りを入れる…すると、奴の顔から肩まで吹き飛ぶ…まぁ、蹴りの軌道上にあった部分は吹き飛んだ。


「"チー"!?」


緑の女は絶叫する…大切だったんだな…けどよ。

"お前らが先に奪ったんだぞ? "

俺は緑の女の横まで瞬間移動し、奴の顔に触れる。


「"翡翠"!避けろ!」


黒髪ロングの女…気付かれたか…俺もまだまだだな。


「え?」


時間差で気付く"翡翠"の顔を握り潰す…グシャリと鈍い音と血飛沫が飛ぶ。うえ…思ったより汚いし、感触も悪い…次はスマートにやろう…実験体はいる訳だし。


「あ…え…」


全員が絶望に包まれる…そりゃそうか…獅子と蟻ぐらい差がある…まぁ、"まだ絶望されてやるよ。"


"ディメンション・レイ"!!!


…俺は斜めに裂かれた…技が放たれた方を見る…なるほどな…"こいつがフェニックスを殺した"のか。

俺は再生しようとも出来ない…

鑑定!!!

"ディメンション・レイ"…その次元にある空間を斬る技、斬られた空間は次元の彼方に消える。

なるほど…こりゃフェニックスが死ぬ訳だ。

じゃ、対策はこうだな。

"創造魔法 空間生成"

俺は斬られた空間を作り出す。


「対処法は分かった…案外楽だったな…」


フェニックスを殺した敵と聞いて少しワクワクしていた…だが、敵がこれじゃあ、もう雑魚狩りと変わらい…てか、敵がやけに静かだな。


「"メガ・サンダー"!!!」


「"ドラゴン・ブレス"!!!」


白いドラゴンと黄色の人間はすぐそこまで迫っていた…まぁ、"油断してもこのレベル"…しょうもないな…


「"ディメンション・レイ"。」


俺は早速受けた技を放つ…白いドラゴンは咄嗟に人間の姿を変え、回避した…しかし、黄色い人間…"山吹"にはモロ命中…


「ガハッ…ば…化け物…」


上下分離しながら地面へと落ちていった…

そして、呆然とするドラゴン少女…"琥珀"に蹴りを入れる。


「何してるんだ?ゆっくりし過ぎだろ。」


少女は吹っ飛んでいく…ついでに3つほど山を崩しながら…


「やってられるか…」


ボサボサ髪の男…"漆黒"は逃げ出す…フフフ…逃がす訳ねぇだろ。

その場で奴の首根っこを掴み、へし折る。ゴキという太い骨が折れる音を聞くと、奴は力無く倒れた。

さてと、残るは…


「あ…なんだこれ…」


恐怖に足が竦む黒髪ロングの女…"紅"のみ…

奴の前で起こってることはもはや怪奇現象以外の何ものでもないはずだ。

というか…この女…鑑定!!!

…なるほど、やってくれたな。

俺は"紅"…いや"別世界のアリア"の首根っこを掴む。


「見てるんだろ?クソ神様。これは俺への当て付けか?」


…まぁ、いい。こいつは"神獣を殺した大罪人"だ。それには変わりない。

…だが、鑑定する中でこいつの過去を見た…沸いた感情は2つ。

1つは可哀想と言う同情…もう1つは…"生物"を利用する神様への憎悪…"人の感情"を操り、"意思無き生物"へと変えるクソ野郎…前世も今世もそういう奴がいるのは変わらないな…

まぁ、いい一つ言えることは…"操っている奴" は殺す…それだけだ。俺は前世でも今世でも"他人を利用する奴"が嫌いだ。

俺はそんなことを考えながら別世界のアリアの首を絞め、殺す。

洗脳とも言える教育をクリアにしながら…すると、彼女は懺悔しながら死んでいった。

数分時間が経つ。


「あー、後味悪い…今日はもう寝るわ。」


俺は何とも言えない表情で見つめるフェンリルを連れ、家に帰る…まぁ、"後"はアイツらに任せよう。


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