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第14話「選択」

「サノラ村侵攻は魔王様の意思じゃないんだ。」

コルンが俺らにそう告げる。

「…だから、どうした?」

俺はコルンを睨む。

しかし、それを無視し、コルンは続ける。

「だから、魔王軍と人間達が敵対することはないよ。安心して裏切り者を捕まえられるね。」

なんとこの後に及んでおかしなことを言い出した。

ふざけてるのか?

「聞いてなかったか?俺はヒーローになるつもりはない。」

俺はコルンを再度睨む。

だが、気にしないコルンは俺にある提案をする。

「…話は聞いていたよ。神獣襲撃とサノラ村襲撃はリンクしていると…だから、サノラ村襲撃首謀者の身柄を君に譲る。それならどうかな?」

「は?」

俺は耳を疑った…

「そうすれば神獣を襲わせた犯人の手がかりを得ることができるだろう?」

俺は悩む。

確かに情報は欲しい。また危害を加えてくるかも知れない。そうなれば情報がある方が対策しやすいからだ。

それに神獣を操る奴等だ。並大抵の奴等じゃない。

神獣以上の存在…神が絡んでいるかも知れない。

そして、魔王が首謀者の身柄を譲ることで戦争に発展しない。表面上は平和となる。

「眠気が吹っ飛んでしまったわ。」

俺はヒーローじゃない。だが、俺は自分自身のことは安全で平和でありたい。

俺は振り返り、ニーナの肩を掴む。

「で?サノラ村は何処だ?」

それを見たニーナは涙を拭う。

「ほんとに調子良いんだから!罰として、後で恋愛ドラマ全部見せなさいよね!」

ニーナは俺の手を掴み、俺と一緒にサノラ村の方角へ走ってゆく。

コルンも俺達の後を追う。

そこに残ったのは眠ったバハムートと死にかけ…別の意味で眠った神獣達だった。

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