第12話「魔族侵攻」
「…なぁ?何がそこまでつき動かす?」
俺はまだ奴等と戦っていた。
バハムートは既に戦闘に飽き、欠伸をしながら、大きな石の上にゆったりと座っている。
バハムートの目の映っていたのは疲弊しきった神獣達だった。
片膝を付く者、へし折れた羽を癒す者、その場にへたり込む者。
見てて少し可哀想に思えてくる。
だが、しょうがないのだ。
"ノア様のために"と言い、全く諦める気がないのだ。
もう疲れた…正直、面倒臭い。
「手足欠損しても文句言うなよ。」
俺は空中に数千もの魔法陣を展開する。
「泣くんじゃねぇぞ!神様もどき!」
"神の鉄槌"
そう心の中で叫ぶ。すると魔法陣から雷が発生させる。
そして、幾千もの雷が神獣達を襲う。
岩石が粉々に砕け、辺り一面デコボコとなる。
普通の敵なら既に粉微塵となっているだろう。
だが、奴等は立っていた。
…マジでしぶといなコイツら
そう思ったのも束の間
「…。」
ドサッ
3人は一斉に倒れる。
もう限界まで戦ったのだろう。奴等は気を失っていた。
これにて戦闘終了。俺達…俺の勝利だ。
闘った感想だが、眠いの二文字以外出ない。
だって、徹夜したんだぜ!眠いに決まってるだろ!
俺は睡魔に誘われ、家でゆっくり寝ようと決意し、帰ろうとした瞬間。
ドゴォォォォォォン
遠くから大きい爆発音がした。
爆発音が鳴った方角を見る…サノラ村のある方角だ。
…まぁ、そんな都合よく物事が起こるはずが…
「ごめん!ちょっと待って!」
声がした方を振り返るとそこには息切れのニーナが膝に手をついて俺の方を見ていた。
「何があった…」
興味が無いはずなのに…俺は不意に質問してしまう。
そして、その回答は俺が想像したモノだった。
「…サノラ村が魔族侵攻の被害を受けている。」




