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第10話「神の使い」

静まり返った深い夜。

俺とバハムートはリビングでアニメを見ていた。

「なんという激闘!我もしてみたい!」

「お前が激闘なんかしたら世界が滅びるぞ。」

「実際にこの辺り更地になったしな!」

そんな会話をした次の刹那

「下賎なら奴等よ!死ぬがよい!」

外から叫び声がしたのと同時に一筋の稲妻が家にぶつかる。

しかし、稲妻が家にぶつかる瞬間…光と共に離散する。

あらかじめ防御結界を貼ってあったのだ。

俺はバハムートと共に瞬間移動する。

外に立っていたのは5mをゆうに超える狼だった。

「高位防御結界とは…小賢しい真似を…」

大きい狼は奥歯を噛み締める。

「高位…?これは簡易結界だぞ?」

俺は首を傾げながら、答える。

するとバハムートは笑う。

「アハハハ、フェンリルが中級魔人にこのザマとは…まぁ、仕方ないところもあるがのぉ。」

…フェンリルってまさか?

鑑定!

フェンリル(洗脳)…神獣の一体。高度の雷を操り、その力で人間達を守る。

やっぱ神獣か…イメージ通りだけど…

「神獣って洗脳状態になる事あるのか?」

俺は笑うバハムートに質問を投げかける。

するとバハムートは顔を顰める。

「お主…本当に言っておるのか?」

「あぁ…本気だけど」

相談した瞬間、フェンリルが俺に向かって勢いよく走り出す。

体には電気を纏っている。

だが、そんなことはどうでもいい。

「洗脳状態ってことは誰かが洗脳をかけたってことだよな?神獣相手に。」

俺はフェンリルの体当たりを躱しながら話を始める。

「そうだな。我もできんこともないが…難しいな…何十年必要になることか…」

なるほど…そんなに難しいことなのか…

「何を話している!貴様は私と戦うんだろ!」

フェンリルは自身の頭上から稲妻を発生させ、俺に向かって飛ばす。

それに対し、俺は魔法陣を形成し、反撃する。

魔法陣を出したのは雷だ。

洗脳されてて危険だからな。このまま放っておくとまた悪さされてダラダラとした生活を中断させられる。

"電磁砲 出力 中"

レーザーをフェンリルに向かって撃つ。

その威力は奴の出した稲妻を掻き消す程だ。

無論、そんなもの撃たれたら奴も無事で済むはずもなく。

「なんなんだ貴様は!?」

ドゴォォォォォォン

辺り一面が更地になる。

その中心地にいたフェンリルは子鹿のように足を震わせ、叫ぶ。

「…ノア様が貴様を危険視した理由が分かった。やはり貴様はここで私が殺す。」

よっし、生きてるな。手加減を覚えたぞ。

俺は手加減を成功させ、奴を殺さなかったことを喜んでいた。

その時、背後から気配を感じた。

振り返ると上から炎が降り注いでくる。

俺は瞬間移動をしてバハムートの傍に寄る。

すると今度は前方から強く圧縮された水の球が飛んできた。

俺らは左右に分かれ、回避する。

俺は飛んできた方をみると火の鳥と水蛇が空中に浮遊していた。

火の鳥はフェンリルの方をチラチラ見ながら話す。

「なるほど、ノア様が危険視する理由も分かりますね。」

「馬鹿にしたような目でみるな!フェニックスよ!貴様も私の二の舞を踏むぞ!」

火の鳥はフェニックスか…なら

「そっちの水蛇様はリヴァイアサンってところかな?」

俺は水蛇の方を見る。

「ピンポーン、大正解。」

リヴァイアサンは陽気に答える。

その時、俺の頭に電流走る。

そうじゃん、神獣で仲間なんだったら!

「すみません、フェニックス様、リヴァイアサン様、実はですね。フェンリル様は洗脳状態なんですよ。な・の・で、ここは矛を収めて頂いて、1度帰って考えて貰っても宜しいでしょうか?」

俺は遜り、格下ムーブをしながら、神獣2人に頼み込む。

ふっ、同じ仲間が洗脳状態と聞けば、神獣といえど心配し、「あっ、そうですね。」と引き下がることだろう…なんて俺は天才なんだろう。

俺は自画自賛したが、帰ってきた返答は予想にしたものと違った。

「洗脳状態…そんなしょうもない嘘で私を黙せると…片腹痛いですね。神獣相手に洗脳できる者など存在しないでしょう。」

「えっとね…君がフェンリルを圧倒してるってことで逆にフェンリルの君危険論に信憑性が出てきたかな。」

oh...マジかい。

面倒なことは嫌いなんだよな。

「なぁ?やるしかないよな?」

俺はバハムートに否定して欲しくて質問を投げかける。

だが、やはり結果は

「当たり前だ。少し解らせてやろうぞ!」

はぁ…相方からの答えも聞いたし…

俺は瞬時に魔法陣を展開する。

魔法陣からは幾つもの刃物が現れた。

「さぁ、やりますか。」

俺は平和を取り戻すために…

天界、何処かの庭園。

庭園の中にある四阿に金髪の男が静かに座っている。

机の上には紅茶とお菓子が並べられており、男は紅茶を眺めていた。

その中には"血塗れの悪魔ソウヤ"が映っていた。


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