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3/114

3 邂逅 3

実は「令嬢騎士」なんて単語が本当にあるのか、ついさっきまで考えた事は無かった。

ついさっき検索かけてみた。


いっぱい有った。


良かった。これでタイトルも問題無く読んでもらえるだろう。

できれば本文も読んでくだされば嬉しく思います。

『この機体はEムーンシャドゥ。そして僕はノブ。地上最強の霊能者(サイオニック)だ』


(E……? そんなカテゴリー、聞いた事ありませんわ)

 怪しく感じて警戒するレイシェル。


 ケイオス・ウォリアーはその名前にランクや分類を現す文字がつく。

 量産型は青銅(ブロンズ)のB、レイシェルの機体はその上に属する白銀(シルバー)なのでS。運搬用の艦はCだし、最上位機は黄金(ゴールド)のGがつく。


 しかしEなどとは初めて聞いた。

 それに加え、霊能者(サイオニック)で最強などというのも怪しい。


 霊能者(サイオニック)という存在自体は知っている。魔法使い系に属するクラスの一つであり、精神属性の魔法を得意とする者達だ。彼らの習得する魔法系統は『精神学』または『超能力系呪文』という名で知られている。いわば超能力を鍛えた魔法使いだ。

 彼らには修行僧的な特徴があり、荒野や深山で、単独かごく少数の寺院で、自然を相手に瞑想を主とした修行に励む。

 究極的には「悟り」をひらいて俗世を超越する所へと自己を高める事を目的とした、求道者としての側面が強いクラスだ。

 よって魔法使い系としても冒険者としてもその数は少なく、会う事は滅多にない。


 そんな者が最強を自称し、自分を探していて、戦いの中でばったり会うとは?

 戸惑うレイシェル。

 だが話はここまで。魔王軍のケイオス・ウォリアー達が乱入者へ襲いかかったのだ。否応なしに戦闘は再開される。


『忠告しておこう。動けるうちに逃げろとな』

 ノブと名乗る乱入者は敵にそう呼びかけ、その機体、Eムーンシャドゥが悠然とマントを払った。


(霊能者(サイオニック)が乗っているなら、魔法を増幅して撃つのかしら?)

 霊能者(サイオニック)の使う精神属性魔法は、視覚的な派手さは無いが静かで致命的な物が多いと聞く。

 彼の戦いをレイシェルは固唾を飲んで注目した。


 敵へと大股で近づくムーンシャドゥ。

 数で劣る以上、地形効果の有利な場所に逃げ込んで戦うのが基本。それが昔からの勝利の鍵(ウィン・キー)である。

 だが彼の機体は大胆にも自ら敵の中へと向かっていくのだ。


 侮られたと感じたか、量産型機Bソードアーミーが剣を振り上げ突撃した。

 ムーンシャドゥには何らかの武器を構える様子は無い――と思いきや、その(かかと)から虫の鉤爪を思わせる突起が伸びた。脹脛(ふくらはぎ)にあたる部位に収納されていたのだ。

 次の瞬間、竜巻のような後ろ回し蹴りが放たれた! それは敵の剣より圧倒的に速く、相手の側頭部を捉える。

 ソードアーミーの頭が砕けて散った! 体が一歩後ろによろめき、そして倒れる。

 爆発! 撃破!


 その格闘技を見て驚愕するレイシェル。

(あれは! カラテ!)

 ニンジャやモンクなど、手と足で戦うクラスは少数ながら有る。高レベルのタツジンはドラゴンの鱗を突きで貫き、巨人の体を蹴りで砕くという。

 ムーンシャドゥが見せた戦闘方法はまさに格闘クラスのそれだったのだ。


(でも……あれは魔法ではありませんわね?)

 冷静に判断するレイシェル。

 だがマントはためく機体の操縦席で、ノブは魔王軍へ断言する。


『何度でも言おう。僕は地上最強の霊能者(サイオニック)だ』

設定解説


・Bソードアーミー

古代ギリシャ重装兵のような外観の青銅級機。

尖った所は全く無く、クセの無さから新兵にも扱いやすい。

特殊な武装が無いという事は生産性・製造コスト的には優れるという事でもあり、最も普及している量産機となった。


基礎ステータス(強化改造や装備するアイテムにより、この数値は変化する)

HP:4500 EN:170/170 装甲:1300 運動:95 照準:145

格 ソード   攻撃2700 射程P1

射 ボウガン  攻撃2700 射程1-5

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