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3話 天使 は いあつ の使い方 を おぼえた !!


(なんとかまた鬼を倒すことができたな...)


球はフヨフヨと喜びの浮遊をした後、とりあえずスポッと元いた穴に戻ってみる。


ステータス

名前:佐藤 春樹

レベル4/10

経験値10/20

HP12/12

MP0/18

種族:天使

スキル:ホーリーアロー1/10

浮遊 ー

威圧1/10

耐性:対邪悪F

対人間F


(ほーん。地道だけど、つよく...なってるのか?敵のステータスとか見えないからどうにも比較がなぁ...改めて見ると遠距離タイプじゃなかったら詰んでたくね?天使感謝。)


(鑑定を持ってる敵とか沸いてくれー。今のところスキルを自力で覚えたことないけど敵の魂?からしか入手できないのかな。)


(んん...それにしてもMP回復するまで暇だ..)


(よし、拠点拡張しよう。前みたいに踏まれても困るしな。)


ごりごりごりごり、自分の体を回転させながら下へ下へと穴を広げていく。


ー数時間後ー

(あー掘り過ぎた。絶対掘り過ぎた。闇雲に下に突き進んでたらもうMP MAXですわ。)


体感でおよそ100メートル以上は掘った天使であった。天使がこんな泥臭いことをしていてよいのか。


(よし、鬼討伐の始まりだ!こんな地獄さっさと抜け出して天国で生涯を満喫するんだ!)


球はぐいーっと伸びをした後、浮遊で地上?へと戻って行く。


(お、鬼はっけーん。性懲りも無く人間追いかけ回してんな。)


穴から這い出た後、すぐに赤色の鬼が人間を追いかけているのを発見した。


(赤は矢で痛がってたし鬼の色は指標みたいなものなのかな?)


と考えつつ、ふわっと鬼の元へ近づいていく。


「****」


球は見よう見まねならぬ、聞よう聞き真似で、詠唱してみる。すると鬼の動きが途端に遅くなり、明後日の方向を向いていた鬼がこちらに振り返った。


(はーん。なるほど。威圧を使うとこっちの位置もバレるわけね。当たり前か。)


そしてふわふわと鬼から距離をとってみる。50mほど離れた時、鬼の動きがすっと軽くなったように見えた。


(威圧の射程はこんなもんか。んじゃ、ホーリーアロー!)


2発タイミングをずらして赤い鬼に放つ。やはり一発目で痛がり、二撃ともヒットした。


(赤は結構弱いのね。じゃ魂いただきまーす。)


すうぅっ。また同じようなログが流れたが今回はレベルが上がらなかった。


<威圧が統合されて2/10になりました。>


(スキルや耐性は入手できるけど流石に効率悪いな...)


また、穴に戻りながら今後の経験値稼ぎの方法をじっくり考える。


(そうだ時間もあるし穴を掘ろう。)


別にトチ狂ったわけではない。これは作戦なのだ。


自分が掘った穴の周りを円を描くように地面を削りながら周り始める。コロコロコロ.......敵が来たらホーリーアローで撃破し、コロコロ......何百メートルを掘ったのかは分からないけど、とてつもない時間をかけて“落とし穴”を完成させた。


(よし、完成だ!流石にこれだけ掘れば落下して死ぬだろ...)


およそ高層ビル30階分にもなる高さの穴を完成させていた。


(よぉし!威圧フェスティバルだ!!鬼狩ってたらスキルレベルも6/10まで上がったし、距離も300メートルまでは届くようになったから、じゃんじゃんおびき寄せるぞーー!!)


近くを巡回して威圧を放ちまくる。


ドスドスドスドスドスドスドスドスドス。

とてつもない量の足音。敵を捉えた鬼の足音が周囲一帯全てから聞こえてくる。


(うわぁ...流石に釣れ過ぎでしょ...でも!努力が報われるってもんよ!穴にスポッと入って準備よし!)


あらかじめ掘っておいた直下掘りのおよそ10メートル地点、小さな横穴に身をひそめる。


ドスドスドスドスドスドスドスドスドス!!

ドスドスドスドスドスドスドスドスドス!!


どんどん足跡が近くなってくる。次の瞬間、鬼が真横に落ちていくのが見えた。


(やった!成功だ!能無しNPCめ!ざまぁみろ!!)


次々に鬼が落下していく...その数は20、30、、50体を超えるほどだ。


<経験値15を獲得しました>

<レベルアップ!4→5>

<経験値26を獲得しました>

.

.

.

<レベルが上限に達しました。過剰分は進化後加算されます。>

<経験値18を獲得しました>

.

.

(ファンファーレ聞き過ぎて頭ガンガンするが...大成功だな!!ん?進化ってなんだ)

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