炎上
時刻は花火大会開催時間丁度。
Fはゲームを終わらす為待ち合わせの場所である、ビルの屋上にいた。
「あぁぁ、もう少しで俺が全智の力を手に入れる事になるのか。」
「フフ、そうですよもう少しで私達が求める物が手に入るのです。」
もう直ぐで手に入る力に笑みが溢れるFに対して、ジェラは妖艶に舌なめずりした。
Fは屋上から見える小粒程の人々を全能間たっぷりに眺めた。
「おや?随分と機嫌良さそうだな。」
「まぁな、完璧な計画にサポートがあれば敗けはない。」
余裕たっぷりのFにエンヴィーは分からないとばからりに首をかしげるのもFは滑稽に見えていた。
「こんにちは、元主様。」
「ほうほう、成る程…………そういう事かこれは手強い相手が増えてしまった。」
エンヴィーは皮肉たっぷりのその言葉に額にシワを寄せてジェラを凝視したあと得心が言ったとばかり頷く。
Fはそのやり取りをみるだけでエンヴィーを嘲笑いたくてしょうがない気分を押さえていた。
(まだ、まだだ決着後いや全ての技術を手に入れたら泣いて許しをこうまでいたぶってやる。)
F達が話していると一筋縄の光が空高く打ち上げられそしてタイムリミットである花火大会の開始を告げる大輪の花が夜空に咲き誇った。