火
Fはしばらく【エンヴィー▪ヘル】が消え去った床を見つめていたが、緊張から解放されたのか床にへたれこんでしまった。
「ふぅぅぅ、流石に疲れたが直ぐに状況整理して動く必要があるが…………。」
「………………。」
じっとして動かない女性を見て嫌でも先ほどのやり取りが現実だと突き付けられたFだが、好奇心から女性に近づき触れた瞬間だった 。
「こんにちは。」
「うお?!」
いきなり女性は動き出したと思った瞬間触れていた手を取られ捻り伏せられてしまった。
「女性の体に触れるとは人間とは不粋ですね。お初にかかりますエンヴィー▪ヘルの使い魔ジェラあなたのサポートを任せられてますので集中してゲームに望んで下さい。」
「ぐっ!つ、使い魔だと?ホムンクルスじゃないのか?!」
「ああ、この器の事ですか?エンヴィー様のただ1つの使い魔である私が中に入っているだけの事です。貴方達の言うとこの人工AIが私ジェラです。」
ジェラはFの拘束をとくと優雅に挨拶してみせると髪の色が綺麗な金髪へと変わった。
「は………はは、何でもありかよ。」
「何でもではないですがね、貴方がゲームに勝った場合直ぐに対応出来るよう補佐の名も受けているので。さぁ何をサポートいたしますか?」