熱
【ネットワーク】近年発達しそして情報が飛び交い人々がその情報から暴走してしまうことも、しばしば。
とある一室そこで行われる行為は最低の部類であろう。
『とあるとこからの情報だけど、こいつ実は何人もの女性を妊娠させた挙げ句、脅して降ろさせたって話だよ。』
『は?ウソだろ?』
『まじらしい、そんでこいつのブログ写真から本名特定済みだから結構信用性高いと思う。因み住所は……………。」
男がネットに書き込む出来事で、ネットで人気が出たとある男性はその日複数の人々に見に覚えのない暴力を受け死亡した。
「ブフ!!ばーか人気が出たからって威張るからだ。」
書き込んだ内容は都合の良い用に拡大解釈したものだった。
真実は付き合ってた女性が本当は詐欺師で男性は脅され多額の慰謝料をとられた詐欺事件。
しかも本当は妊娠してなかった。
そのあとも似た詐欺師に標的にされ自殺寸前まで追い込まれたが男性の知人達が警察や弁護士に相談して事件が発覚、そして解決までして、知人達の支えで3年で社会復帰。
ネットで人気がでて幸せの人生を歩みだしていた最中だった。
男の名はここでは仮名Fとする。
Fは満足して次のターゲットを物色しているとスマホに着信が入った。
「ん?何だ知らない番号だな、まぁいいか次はこいつにするか。」
Fにとっては詐欺グループだろうが何だろうが楽しければ問題なかった、それにFには大物犯罪組織がバックについている。
Fはまさに神になったかのような全能感を楽しんでいた。
「はい、Fですが、そちらはどなたで?」
『私はそうだな、君のファンだ。今回の件実に見事正体がバレぬように何回ものクッションを置き更に若干の間違いを記載して少し調べれば直ぐ正解にたどり着くように小細工をいれる。
間違った正義感と知性の足りぬ者達はこぞって襲うように仕向ける。まさに現代のモリアーティと呼ぶにふさわしい。」
Fはかなり驚いた此処までたどり着く奴らは今組んでいる組織以外では初めてだったのだ。
「何の事かは解りませんが…………要があるなら直接来てくださいよ。歓迎しますよ。」
『おおお!それは良い………』「では失礼するぞF。私とゲームをしよう。」
「な?!」
Fは突然電話越しで聞いていた声が突然後ろから声をかけられたのだ驚いて座っていた椅子が倒れる勢いで飛び抜き声の主を睨み付ける。
「どうやって此処に入った?!」
「どうやってか、私は君達の言うとこの別世界の異界人だ。私にかかれば物質等は意味をなさない。」
燕尾服を着た男は壁に手を衝き入れ隣の部屋においてあったファイルをとってみせた。
Fは非現実な出来事が起きたのにもめげずに頭を回転させる。
(手品………じゃないなファイルには触れた時に腕時計が振動する仕掛けをしてある奴が前もって持っていたならその時点で振動したはずだ。
なら……こいつも効かないな。)
後ろてに持っていたサイレント付きの拳銃の安全装置をロックした、奪われても直ぐ撃てなくする為だ。
最初は燕尾服の男が来る前に組織から掃除屋を派遣して貰うつもりだったがそれはいたずらに怒らすだげと判断した。
「それで俺に何の要があるんだ。」
「ゲームだと先ほども言ったがこれはあくまで要請だ。断っても良い、報酬は我の技術、物資だ。そちらにとっては破格だろ?」
(技術………いやまてあの技術が制限なしとは思えない。)
「報酬の技術だが、物資が現代科学の物との証明がないよな、どこまでの事が出来て制限はあるなしが分からないと答えようがない。」
「悪魔の証明とやつかな?まぁ良いだろ………物質ならどんなものも操作可能だ、ダイヤ、プラチナ、リハルコ、原子力………そして肉体、不老不死も可能だ。」
物質とだけではそこまて想像出来なかった為、かなりの自由度に驚きがつきない。
「な、ならこの画像の女を作って見せろ。」
「ん?それだけで良いのか、魂はないホムンクルスになるがな。」
燕尾服の男がパチンと指を鳴らすと光が人形をかたどりそして画像で示した通りの女性となった。
流石にFは絶句してしばらく口をパクパクさせていたが、ハッと気づきパソコンを操作すると、今まさに画像で示した女性が生放送で喋っている最中だった。
本物の技術だと解り、自分の物となった時を想像していくらニヤツクのを押さえようとしても出来ないくらい歓喜していた。
「す、すごいがゲームとやらは俺が負けた時はどうなる?」
「私のクライアントの元で働いてもらう精神的に磨耗するだろうがケアは万全、肉体は問題なしだ。期間は1年それが終われば自由だ。」