人はその一生という長い、または短い時間を使いそれぞれの物語を作り出している。その物語はその人によって全く違う物になる、人の価値観、立場などでほかの人そが予想もつかない物語を作ることができる。だが、それを面白いと思ってくれる人がこの同じ国に、世界に何人いるだろうか？所詮同じ星の住民、経済格差や立地上の条件などで、自分では作れない物語が生まれるだろう、だがただのサラリーマンが仕事をして生きる話や、先住民の一生などを、ただだらだら描かれたものなど面白いだろうか？この世界には魔法もなければ楽しみにあふれた楽園でもない、人生には残念ながら小説や漫画のように、面白い出来事やシリアスな展開がポンポン起きたりなんかしない。いい意味でも悪い意味でも人生はほぼ現状維持でふと昔を振り返ってみれば、濃い思いでしか覚えていない。そんな人間がとても多い、とても......

だから人間は物語を求めるそして物語を作る、熱中できる娯楽としてただ人の物語は不完全だ、主人公が必要なのだ。新鮮で非日常的で、今を忘れさせてくれる。そんな物語を皆は求めているのだ。