エリーナ・ガーディ(2)
思ったよりは書けました
「大丈夫よ。貴方に攻撃なんてしないから。落ち着いて深呼吸しましょう」
私は兎に角、優しくを意識して語りかけた。少しでも警戒心を和らげて貰えるように……。いきなり見知らぬ世界に放り込まれ、恐らく殺されそうになった彼は誰を信用すべきなのか判断出来ないはずだ。落ち着いて話を聞いて貰えるようにはしたい。そう思い、確りと目を合わせるようにもしたのだが……彼は顔を赤くしてしまった。
(照れているのかしら? ふふふ…………可愛らしい)
取り敢えず、警戒心を和らげることには成功したと判断してもいいだろう。
「……落ち着いた? 安心して,大丈夫だから。私はエリーナ・ガーディ。私は貴方の味方よ」
いきなり言われてもそうそう信用できるような事でもないが、先ずは敵ではないことを知ってもらおうと伝えたら、彼は再び顔を赤くしてしまった。微笑ましいが人間に出会う可能性も否定しきれない人族の領地ではあまりゆっくりとは出来ないため、早速本題に入る。
「言いたくなければ答えなくてもいいから落ち着いて聞いて。まず、貴方はこの世界に召喚された異世界の人間で間違いはない?」
これは、確認と彼が真実を私に教えてくれるかを判断するための質問だ。
「……はい。その通りです。召喚されて早々に殺されかけましたけどね」
少しだけ怯えが見えることから彼は、私からは逃げられないと理解し恐怖すると共に、少しでも生き残れる可能性のある人物だと判断したための回答だと理解した。それにしても、やはり人族は最悪だ。溢れそうな殺気を抑えるつつ、この後も暫くはいろいろな質問をし彼の警戒心を和らげていった。警戒心が和らいでいく彼を見ているとだんだんと守りたいという欲求が生まれてくる。見た目も幼いし(17歳と聞いて驚いた。どう見ても12前後にしか見えないのに……)これは母性なのだろうか?
「そう言えば、ガーディはどうして俺が召喚された人間だってわかったの?」
質問も一段落し魔国に連れていき保護することになって彼にも余裕ができたのか、質問をしてきた。だが、ガーディ呼びが何だか嫌だったので呼び方の訂正を入れつつ答える。
「エリーと呼んで貰えるかしら? 周りはエリーって呼んでるから。あと、質問の答えなんだけど、異世界人を召喚した時特有の空間の歪みを感知して、貴方のコントロールされてない魔力を辿って此処に来たからわかっただけよ」
「…………え? 俺に魔力ってあるの?」
「えぇ……かなりの魔力量よ。知りたければ、この世界の常識のついでに魔法も教えてあげる」
タクマは隠密系統のスキルを持っていたようだが自身の魔力は感じ取れていなかったようで、魔力があること事態に驚いた様子を見せた。
「本当!? ありがとう,エリー!!」
無邪気に喜ぶ彼はとても可愛らしく微笑ましかった。タクマのこの笑顔は私が守りたい……そう思った。
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