魔族領へ行くことになりました
エリーに魔族領に連れていって貰えることになったが、肝心の方法がわからないままである事に気が付いた俺は、エリーに質問することにした。
「魔族領に俺を連れてく方法なんだけどどうするつもりなの?俺はまだ魔法を使えないし、翼も持ってないから飛べないよ。徒歩で行くのは構わないけど足手まといになりそうだし……」
自分で言っていて情けなくなってきた……。
「大丈夫よ。私の魔法で一緒に連れていってあげるから……と言っても空間魔法は使えないから空を飛ぶことになるけどね。ここからだと全力で飛べば二時間位で着くかしら?」
空を飛ぶと聞いた俺は、テンションが上がっていくのがわかった。それはもう目をキラキラさせるくらいにはテンション爆上がりしているだろう。
「今回はタクマもいるから、スピードもそこそこに抑えるけど……それでも五時間あれば着くから安心しなさい。荷物はそれ以上は無いのよね? なら飛ぶわよ」
そう言って、エリーは俺をゆっくりと宙に浮かせ始めた。まるで重力という枷から解放されたかのような身軽さを感じ、数秒後には森を見渡せるまでの高度になっていた。
魔族領に着くまでの間にエリーから、この世界の事を少し教えてもらい、たまに空を飛ぶ魔物を追い払ってもらい、地球のことを話したりと楽しく過ごした。この世界の話は魔族領で詳しく教えてもらえるそうなので楽しみだ…………ちなみに、ステータス自体は存在しているそうだ。俺の《自己分析》とは違い自身の各スキルの名称のみが表示されるとのこと。なので、弱いと思われていたスキルの本当の力が数年後に解明されることがよくあるのだとか。
「タクマ……そろそろ魔国に着くわよ。ほらあそこ……見える?」
考え込んでいたら、いつの間にか魔族領の首都である魔国に着くようだ。魔族の国と言うと聞こえが悪いが、パッと見発展しているいい街に見える。地球の技術よりも遅れているため発展していると言っても機械が溢れている訳ではない。しかし、人(魔族)の活気というかなんというか……兎に角明るい雰囲気が一目見て分かるのだ。なかなかに治安も良さそうだし、イメージとはかけ離れた場所である。人間の国は絶対王政らしいが、魔国は魔王こそ存在しているものの、民主主義だとエリーはいっていたし、この世界の人間の国よりも発展していそうだ。
「治安はいいって聞いてたけど、実際に見ると良く分かるよ。この街はとてもステキな場所なのだって」
「あら! それはよかったわ」
自分の国が褒められたからか、エリーは嬉しそうに微笑んだ。心なしか頬をあかくしているようにも見えるため可愛らしい。実際、俺のいったことはお世辞ではない。エリーにはそれがわかったからこそ喜んでいるのだろう。
「この国で早く独り立ちできるように頑張るよ,エリー」
この国でなら安心して暮らしていけそうだし、警察のような組織もあるようだから、変な奴に絡まれる事はないだろう。エリーにいつまでも甘えていられないし、気合いを入れて頑張っていかないとね!
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