ダンジョン(1)
やっと終わった試験の記念に投稿!
俺が召喚された世界は、物語にあるようなダンジョンがある。ダンジョンにはいくつもの型が存在する。洞窟であったり,城のような建物であったり……水中の中にも存在するらしい。
いきなりどうしたって? 実は今、そのダンジョンの中にいるのだ。そして俺は、アニカ……更に,最近仲間(?)になったヴィスタと共に全速力で逃げ回っていた
「アッハッ! ハッハァ!! ここまで面白いものがあったなんて! しかもこんな変な所にさ!」
「笑ってないで何とかしなさいよ!」
「同感! ゴハァ……二人とちが…………て! 俺は逃げる事すら……既……にっ! 怪しいレベルだ!」
相手の姿は見えない。なのに追いかけて来ているのが気配で分かるのだ。二人とも怪我を負っていないが、俺は違う。スキルで怪我を治してはいるが、メチャクチャ怪我をしていた。……怪我をしていたなんだよなぁ。超回復のレベルが上がったから、治すのに時間を掛けてたような怪我も直ぐに治るようになったのだ。
そもそも、こんな事にならないように行動すれば……いつも思ってた。でも出来ないんだよ……残念ながら。
* * *
ヴィスタの寄代が完成してから一週間が過ぎた。
目的地はリヨネティと決めてはいた……が元々、俺たちは寄り道を前提に旅をしている。そのため、アッチへふらふら……コッチヘふらふら……と気ままに歩いていた。そんな事をしていれば、村の一つや二つは見つかる。村を見つけて困っていたら一泊させてもらう事を条件に助ける……といった事をしていたのだがそのほとんどは、強い魔物の討伐か繁殖し過ぎた獣や魔物の討伐であった。しかし、今回の依頼は些か違っていた。
「討伐をして貰えると嬉しいのですが、欲を言えば……あの…………調査もして貰いたいのです! 近頃は、見かけることのなかった魔物も現れるようになりました。村の者は皆、怯えています。村一番の狩人に依頼書を届けに行かせましたが、彼が帰る前にこの村に何かあったとあれば、彼にも……村の者達にも申し訳が立たないのです。なのでどうか……」
後半になるにつれて、村長の声が震え,小さくなっていく。彼もただの狩り程度であれば、このようにはならなかっただろうが、今回は調査も含まれている。ギルドへの依頼も安くはなかっただろう。それでも彼は、村の為に通りすがりの旅人に頼んでいるのだ。
「…………」
俺は、二人に目配せをする。二人も異論は無いようで、頷いてくれた。ヴィスタに関しては、同情などよりも面白そうだからといった理由での肯定なのだろうけど……。
「分かりました……その依頼を受けましょう」
「―――それはっ!」
「ただし! 調査依頼であるために、場合によっては数日かける可能性もあります。その間、俺たちをこの村に滞在させて頂きます……それに、この三人で手が負えないと判断した場合はギルドに引き継ぎをすることになります」
これは村長も予想していたのか、直ぐに頷いた。しかし、問題はこの次なのだ。
「引き継ぎの際、場合によってはギルドへの依頼料金が倍額になる可能性も考えておいて下さい。直接依頼は勿論ですし、キャンセル料も取られます。それに加えて、依頼内容の変更で料金の上乗せが必要になるかもしれません……」
これは前もって伝えなくてはならないものだ。彼を追い詰めることになろうとも、知って貰わなければならない。交渉が上手くいけば依頼内容の変更がなくなり、予定と同じ金額が取られるだけで済むだろう。しかし、交渉事が余程上手くなければ実現しない。
「倍額!」
「はい。気軽に依頼内容の変更が出来ないように、変更の際にはキャンセル料を取ってから、新たな依頼を受けとるようになっているので……」
しかも今回、俺達が問題を解決してもキャンセル料は発生する。依頼書をギルドに送っている時点で既に手遅れなのだ。通信機器と似た役割をする魔道具はあれど、高額故に一般市民が持っている訳がない。
「……それでも頼みます。私の財産が失われようと、村の者の命には代えられないのです」
村長の瞳には、迷いが一切映っていなかった。
* * *
「お前達……報酬は本当に村の滞在許可のみで良かったのか?」
俺たちは、依頼を受け森へ足を踏み入れた。森の奥深く……間違っても村人はいないだろうという場所で、ヴィスタは質問した。
「私は構わないわよ。」
「そもそも、金を使うのは生きるためって感じで貯まってく一方だし。これ以上ポンポン貯金が増えるのは……逆に怖い」
本来は、問題が起こらないように適正報酬を守るべきなのだが……所持金がこれ以上増えるのは遠慮したいのだ。それにこれは、あれほどの覚悟で依頼を出した村長さんへの敬意でもある。
「あら? この変な魔力の流れは……あれかしら?」
そこそこの頻度で出会う魔物を討伐しながら進んでいたら、アニカの魔力探知に何かが引っ掛かったようだ。彼女の探知能力は三人の中でも抜群の精度を誇っているのだ。
「あれってなんだ?」
「夢と希望の異世界の象徴!」
俺の疑問に、目を輝かせたアニカが答える。ヴィスタは理解出来なかったようだが、俺はわかってしまった。
「「ダンジョンだな(よ)!!」」
「いや! 何故あの説明で理解できた!?」
そんなヴィスタの突っ込みはスルーして、俺達はダンジョンに向かうのであった。
「いや! 待たんか!! ダンジョンは確かに心踊るが原因がわかった時点で依頼は達成したろうが!」
* * *
「……おぉ! これがダンジョンかぁ」
「洞窟型か……心踊る!」
魔物を討伐しながら進むこと一時間。俺達はダンジョンに到着した。俺とアニカを引き留めようとしていたヴィスタが、何だかんだ良いながらも一番はしゃいでいるが気にしてはいけない。
「早速攻略しましょう!」
「「「おー!」」」
そして、俺達は意気揚々と足を踏み入れた……それが(主に俺にとっての)地獄の入り口とも知らずに…………
三人の探知ランキング
〜探知の範囲〜
1:ヴィスタ……神なので世界中を把握出来ます
2:アニカ……やろうと思えば2,3kmは把握出来る
3:タクマ……一番経験ないから仕方なし。頑張っても1kmいきません
〜探知の精度〜
1:アニカ……細やかな所も把握出来る
2:タクマ……アニカの3分の2程度の精度
3:ヴィスタ……大雑把に分かればそれでよし。基本的に何かありそうとだけ分かれば良いタイプ
どうでしたか? テスト期間に入って何もできなかった為に遅れました。あと、口調がおかしくなってるかもです




